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zoom RSS 讃歌(1972)

<<   作成日時 : 2014/05/12 15:26   >>

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谷崎潤一郎の「春琴抄」を新藤兼人監督が映画化した作品。春琴抄は何度も映画化されているが、この特殊な世界を田中絹代や山口百恵を使って一般受けする映画にしようとするのはどだい無理な話。原作に忠実に撮ったら、ほらこんな変な映画になりましたという感じ。
この映画では原作以上に、二人の関係を冷徹に見ているのが特徴になっている。それを象徴するのが繰り返し現れる「廁」のシーン。つまり、盲目の春琴(渡辺督子、後渡辺とく子)が大小便をどうやってするのか、それを佐助(河原崎次郎)がどういうふうに世話をするのかを説明するのである。この二人の関係は男女の愛情の上に成り立っている関係なのか、奉仕する喜び、される喜びという関係なのかを、このシーンによって観客に問いかけているのである。ひたすらに奉仕を受けるだけの春琴の後ろめたさは佐助への暴力という歪んだ形で現れる。しかし、佐助にとっては、それすらも自分が必要とされているという合図として喜ばしく感じる。そんな二人の関係には誰も踏み込めない。そして、佐助にとっては、この関係を、男女の純粋な愛に高めるためには、自分も盲目になることで春琴と同等な位置に立つことによってしか完成しない。そう考えると、佐助が自分から盲目になることは極めて現実的な選択だったのかもしれない。そんな見方も可能にしてくれる映画である。

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