少年H(2013)
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作成日時 : 2014/05/26 09:28
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洋服の仕立て屋(水谷豊)の息子、名前のイニシャルからHと呼ばれる少年(吉岡竜輝)は、聡明な父と敬虔なクリスチャンの母(伊藤蘭)の影響を受け、育っていたが、徐々に戦時色が濃くなる中、そういう風潮に疑問を持ちつつ、周囲の人を思いやりながら逞しく育っていく。
妹尾河童の原作を降旗康男監督が撮った。戦争に対する受け止め方は当時でも家庭によって全く異なっていたのだろう。この映画の主人公の家庭のように日頃から外国人と付き合いがあった家庭では大人たちはこの戦争の無謀さに気付いていたのかもしれないし、家の中ではそういう話もしていたのだろう。しかし、そういう事に気付いていても一家を守るために世間と妥協していかなければならない。そういう小市民の悲哀を水谷豊が演じ切っている。もう二度とこんな気違いじみた世の中にしない。これが我々大人の責務だと思う。
小市民という意味では「近所の普通のおっさん」を演じていた國村隼と岸部一徳の二人の軽妙な会話が、一般的な世間の風潮を代弁していて、面白く観えた。
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