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zoom RSS KT(2002)

<<   作成日時 : 2014/10/16 17:23   >>

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自衛隊員(佐藤浩市)は上官(大口広司)の命令で都内に興信所を開き、日本に亡命している韓国の民主化運動の指導者金大中の居所を調べる。韓国大使館の書記官(キム・ガプス)と知りあい、金大中の拉致、殺人計画に手を貸すが・・・
荒井晴彦の脚本を坂本順治監督が撮った。実際に起こった金大中拉致事件を題材にした作品である。今尚謎の多いこの事件であるが、半ばフィクションと割り切って娯楽作品に仕上げようとした監督の勇気は大したものである。しかしながら、それが成功しているかどうかと言うと少し首をかしげてしまう。主人公が金大中の拉致に手を貸す動機がもう一つ希薄であるような気がする。いつまでも自衛隊が表立った戦闘の出来ない存在であることへの不満は分かるのだが、それだけでこんな大きな事件に関わろうとする気にはならないのが普通の人間であろう。又、主人公の内面の苦悩を描きたければ、在日の韓国人女性(ヤン・ウニョン)との恋愛をもっと細かく描くべきだが全く中盤から描かれていない。これでは只暴れて目立ちたいだけの薄っぺらい存在に思えてしまう。
それに対して、自らの戦争体験を下に信念を持って事件を追いかけるタブロイド紙の記者(原田芳雄)は存在感を発揮していた。戦後世代の薄っぺらい時代認識が現れていると言ってしまえばそれまでなのだが。
拉致する側も拉致される側も命がけで行動を起こしている中で、主人公の認識の甘さやずれがどうしても目立ってしまう物語になっている。これならば、下手にアクション映画の様な事は考えずにもっとドキュメンタリータッチで描いた方が逆に楽しめたかもしれない。何しろこの事件には、自衛隊の情報局の積極的な関与、在日とヤクザの密接な関係、アメリカ政府及びCIAの介入等様々な推測が飛び交っているのだから。その辺の背景まで踏み込んでこの事件を濃密に描いた作品を見てみたいものである。



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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
娯楽にも事実暴露にもなっていない中途半端な作品だったと思う。荒井晴彦は、この程度の作品で偉そうにえばりすぎである。
さすらい日乗
2014/11/04 08:25
監督との相性が悪かったのかなとも思います。
山本薩夫や熊井啓だったらすごい作品が出来たのかもしれませんね。
松木完之
2014/11/04 11:19

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