邦画大好き

アクセスカウンタ

zoom RSS 彼女と彼(1963)

<<   作成日時 : 2014/11/18 11:29   >>

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 1

画像

郊外の新しい団地に夫(岡田英次)と二人で暮らす女(左幸子)は、隣接するバタヤ部落(廃品回収業者が住む貧民街)の住人の中に夫の大学時代の同級生(山下菊二)を見付ける。彼は盲目の少女(五十嵐まりこ)を引き取って暮らしていた。 ・ ・ ・
清水邦夫との共同脚本で羽仁進が撮った。当時、余程の高給取りしか住めなかった新興団地とバタヤ部落という対照的な場所に住む人達を対比して描くことによって社会の歪みを見せてくれる。現在見ると、主人公の女性がバタヤ部落の住人に惹かれてゆく心情が分かりづらいかもしれないが、全ての日本人の原点に敗戦後の貧乏な生活があった時代だった事を考えると自然な様に思われる。そういう点を差し引いても、分かり易い社会格差を難なく乗り越えて行く主人公の女性と子供達の強さには胸打たれる物がある。
羽仁進のドキュメンタリー的手法が光る作品である。被写体に寄り添うように映すカメラは観客と映画世界との間を限りなく近づけてしまい、一種の恐怖心まで感じてしまう。その手法は相変わらず見事である。只、演技が達者な左幸子や岡田英次と、演技は素人に近い前衛画家の山下菊二の共演は、正直どちらも生かしきれてなかったように思う。有名で早逝してしまった山下菊二の姿をたっぷりと見ることが出来たのは本当に嬉しかったのだが。
この時代には最先端の生活であった団地も今では老人のみが残る活気のない地域になっていることが多い。こういう残酷な時代の流れというものにも思いを巡らせてくれる貴重な作品でもある。



にほんブログ村 映画ブログ 日本映画(邦画)へ
にほんブログ村



日本映画 ブログランキングへ



彼女と彼 [DVD]
ディメンション
2014-10-03

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 彼女と彼 [DVD] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
山下菊二は、前衛画家でしたが、元は東宝にいたのです。東宝には、山下の他、高山良策などの前衛作家が沢山いました。日本のシュールレアリズムの開祖の滝口修造も東宝にいて、編集や記録をやっていたそうです。さらに、後にテレビで『ライオン丸』『マグマ大使』を作るうしおそうじも東宝の線画係にいてアニメを作っていたのです。
蜷川幸雄が出ていますね
2015/05/07 08:31

コメントする help

ニックネーム
本 文
彼女と彼(1963) 邦画大好き/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる