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zoom RSS ホタル(2001)

<<   作成日時 : 2014/11/26 18:37   >>

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特攻隊知覧基地の近くに住む特攻隊の生き残りの漁師(高倉健)は、不治の病を抱えた妻(田中裕子)と二人暮らし。昭和が終わった頃、特攻仲間(井川比佐志)の自殺の報が入る。そんな頃、知覧の母と慕われていた食堂の女将(奈良岡朋子)から、妻の元婚約者で、特攻に散った韓国人兵士(小澤征悦)の遺品を韓国の家族に渡して欲しいと頼まれる。・・・
竹山洋脚本、降旗康男監督作品。昭和という時代が終わって、世の中が一区切り付けようとしている時代の中で、それに殉じるように生き延びた事を仲間に詫びるように自殺を選ぶ特攻仲間。その祖父のメッセージを素直に受け止めようとする孫(水橋貴己)。大日本帝国の為ではない、韓民族の誇りと婚約者の為に死ぬと言って特攻で散っていった上官。特攻が主人公に背負わせた現実はとてつもなく大きく重い。その荷物を一つ一つ下ろしていこうとする主人公の誠実さがストレートに身に沁みる作品である。自分に残された時間を見つめながら、主人の背負っている物を全て理解し支えていこうとする妻の大きさにも感動する。戦争の悲惨さを背景に描きながら、主題はあくまでも夫婦の愛情の機微である。見事な脚本の出来栄えである。
特に、特攻で亡くなった朝鮮人兵士の事を取り上げた作品はこれしか無いのではないか?戦後の歴史の中で不当に貶められた彼等の名誉の為にも観るべき作品だろう。出撃前に「アリラン」を歌う場面が有るが、このシーンに込められた製作者の思いの深さには感じ入った。この問題についてはこの本もある。韓国の家族とのシーンは、親子の情愛の前には、つまらない理屈など通用しないという事を教えてくれる。
尚、この作品の主人公にはモデルがいるそうだ。数十発被弾しながら基地まで引き返した人間が本当に居た事実に驚いた。映画に「死のうと思って飛び立つんだけれど、飛んでる間に二十何年の間の出来事を次々と思い出して生きていたくなるんだよ」という台詞があるのだが、これが偽らざる気持ちだったのだろうと思うと、特攻というものの持つ残酷さを改めて感じてしまって何も言えない。
どちらかと言うと地味な作品だが、高倉健の晩年を代表する最高傑作と言って良いと思う。



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