優駿 ORACION(1988)
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作成日時 : 2014/11/03 17:14
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北海道の牧場主(緒形拳)の元に名馬の血統を引く仔馬が産まれた。会社社長(仲代達矢)はその馬を買い取り、娘(斉藤由貴)を馬主にする。その時彼女は父親から病に冒されている腹違いの弟(吉岡秀隆)の存在を知らされる。姉は馬の成長を弟に語り、励まし続けるが・・・
宮本輝の原作を池端俊策が脚本を書き杉田成道監督が撮った。一頭の馬の成長に様々な人が夢をかける群像劇であるが、原作のボリュームを映画の尺に収めようとして中途半端になっている様な気がした。前半は、姉弟の話を中心に展開していくが、唐突に弟が死を迎え、後半では、それまであまり深く描かれて来なかった会社社長の苦悩が描かれることとなる。どちらか一方に絞って深く掘り下げた方が映画としては完成度が高まったように思われる。只、競馬についてあまり詳しくない人にとっては、一頭のサラブレッドを育てるのにこれだけ多くの人間が関わる事を知るのは感動的な事かもしれない。どちらにせよ、映画の中心人物として出てくる牧場主の息子(緒形直人)と社長の娘の間にドラマがなく、二人が単なる狂言回しになっているのが残念である。
本作品が緒形直人のデビュー作。相手役の斉藤由貴を始め、ベテラン俳優たちに囲まれ恵まれたデビューであった事は疑いない。その後の活躍については、ここで言うまでもない。
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