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zoom RSS 小さいおうち(2014)

<<   作成日時 : 2014/12/23 12:10   >>

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山形から東京に出てきた少女(黒木華)は玩具会社の重役(片岡孝太郎)の家の女中になる。その家の夫人(松たか子)は主人の部下(吉岡秀隆)に好意を持つようになる。 ・ ・ ・
中島京子の原作を、山田洋次監督が撮った。原作では、戦前から戦中にかけての一般庶民の暮らしぶりの変化を丁寧に描いているのだが、本作品ではその一部だけを切り取って,、一人の男をめぐる女中と夫人との三角関係を主に描いている。それはそれで、映画としては無難にできるであろうし、面白くなくは無いのだが、もっと戦時中の人々の意気高揚ぶりなどを中心に描けば、社会性を持った作品として面白いものになる要素を持っているだけに残念である。小津安二郎監督の作品を意識しているという評価もあるが、わざわざ戦時中の人たちを主人公にホームドラマを作る事はないと思うのだがいかがなものか?小津監督には「風の中の牝鶏」という優れたホームドラマで戦争の悲惨さを告発した作品が有るが、逃げること無くこの領域まで目指して欲しかった。
戦争中の日本の情勢に敏感に世論が動いて行き、戦勝ムードから徐々に追いつめられていく様はよく分かる。それを女中の書く自叙伝を介して、現代の若者(妻夫木聡)が読み「戦時中はもっと悲惨な時代だったんだろう」と断言するあたりのギャップは大変面白いし、皆が知っておくべき事実なのかもしれない。それと比べると夫人の浮気や三角関係は正直あまり興味を引く事件では無い。監督の意図が良く分からないというのが正直な所だった。勿論、ベテラン監督なので、随所に細かい演出上の配慮が溢れていて嬉しい部分は沢山あるのだが・ ・ ・
物語としては、最後になって女中のドロドロした欲望が明らかになる部分は驚くし、巧妙などんでん返しだと思うが、これも映像で見せられると予想がつく展開である。日本映画の過去の作品などにとらわれることなく、山田洋次監督らしい熱い思いをぶつけた作品をどんどん作っていって欲しいと思うのだがどうだろう。
狂言回しの役に徹しているが、妻夫木聡がなかなかいい味を出している。長年、一つの想いを引きずっている倍賞千恵子の存在感も見逃せない。



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[映画] 小さいおうち 感想(少しネタバレ)
中島京子さん原作、山田洋次監督映画『小さいおうち』を観てきました。原作のモダンな雰囲気がよく現れていた映画でした。 ...続きを見る
日々の書付
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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
最近の山田洋次の映画では一番良かったと思う。それは無理して時代劇を作っているという感じがないからです。
この映画の優れたところは、戦前の昭和初期がモダニズムが開花した大衆文化の時代だったことを描いている点にあると思う。
ただ、二人が行く音楽会を「コンサート」と言っていることで、当時はコンサートとはまだ言わず、演奏会と言っていたはずだと思います。
さすらい日乗
2014/12/24 21:51
確かに悪い映画ではないのだけど・・・
どうしても、森崎東さんや前田陽一さんと比べてしまうので、山田洋次さんの作品は奥行きに欠けるというか・・・
まあ、期待するハードルが高すぎるんでしょうけど。
もう一度、「馬鹿が戦車でやって来る」のような毒気たっぷりの作品を撮って欲しい。
松木完之
2014/12/25 18:11

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