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zoom RSS 海峡(1982)

<<   作成日時 : 2014/12/05 10:04   >>

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青函トンネルの着工のための調査に来ていた男(高倉健)は竜飛岬から投身自殺をしようとしていた女(吉永小百合)を助ける。やがて青函トンネルの着工も決まり、その現場責任者となった彼はベテランの職人(森繁久彌)の協力も得て、工事にかかるが、いくつもの難関が待ち受けていた。
東宝創立五十周年記念作品として作られた森谷司郎監督作品。一つの仕事を執念を持ってやり遂げた男の姿を描きたかったのだろうが、中途半端な感は否めなかった。何より主人公がトンネル工事に執念を燃やす動機についてあまり触れられておらず、単に専門だったからとか仕事だったからとかそういう事だけでは感情移入しにくい。あれだけ家族を犠牲にしているのだから、それ以上の強い動機付けがない限り、非常に自分勝手な男に見えてしまう。それに輪をかけているのが、吉永小百合扮する女性の存在である。あれだけ堂々と浮気をされては身も蓋もない。せめて妻(大谷直子)や息子(中川勝彦)に自分の仕事の意義や面白さを熱っぽく語るような場面があって然るべきだっただろう。森繁久彌扮する老鉱夫の話等周囲の人達の物語が語られているだけに勿体無かった。
難工事に挑んだ話として観ても、大切な所が飛ばされていたりして肩透かしを喰ったような気分だった。製作者の意気込みだけが空回りしているような作品に思えた。
俳優たちの演技は危なげないが、やはり、正直高倉健はこういう理系エリートの役はあまり似合わない。この映画でデビューした息子役の中川勝彦は、ミュージシャンとしても期待されたが早逝した。現在では、中川翔子の父親として有名である。
これだけ犠牲者を出した予算も使って完成した青函トンネルも飛行機に押され、半ば無用の長物となっているという。片田舎に工事の人が集まり賑やかになった時期もあったのだろうが、それも一時的な事だったのだろう。人間の愚かしさの一端を垣間見る気がする。



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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
「東宝50」で、さんざ予告編を見せられたので、空疎な大作だと思い見ていませんでした。
数年前にCSで見ると、森谷の最初の師匠成瀬巳喜男的な映画だと思いました。
高倉、吉永、大谷の関係は最後まで決着がつかないのは、きわめて成瀬的だと思いました。大作映画の空疎さへの抵抗だったような気がしました。
かなりバカバカしいが
2015/01/03 07:50
そう言われてみれば「成瀬的」ですね。
どっちみち、「男の物語」ではないですね。
松木完之
2015/01/05 12:53

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