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zoom RSS 江分利満氏の優雅な生活(1963)

<<   作成日時 : 2015/01/25 21:42   >>

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広告代理店に勤める男(小林桂樹)は、ごく平凡なサラリーマン。ある日、泥酔し、雑誌に原稿を書く約束をしてしまう。色々と考えたあげく、その日常生活をそのまま書いてみたところ、直木賞を受賞して、一躍時の人になってしまう。 ・ ・ ・
山口瞳の原作を、岡本喜八監督が撮った。直木賞を受賞した原作は、何本かの随筆風の文章からなっているので、映画化するにあたって、主人公を山口瞳本人に半ば置き換える感じで、脚色し直している。只、原作の持つ軽妙な味わいは、途中にアニメーションを挿入したりするなど、様々な技法を用いて、映像として上手く引き継がれている。平凡な男の何処にでもある葛藤と苦悩を皮肉った味わいのある喜劇である。
ただ、それだけでは終わらない。山口瞳も岡本喜八も同じ「戦中派」である。戦後の物質文明が豊かになっていく中でも、先の戦争で犠牲になった人達の事を忘れる事は決して出来ない。その思いを主人公が長々と語るラストシーンには賛否両論があろうが、このシーンを撮る為に作った映画だと言っても過言ではなかろう。それにしても、一人の人間が平凡な生活を守っていくと言う事はいつの時代にもなんて大変なことなのだろうと思う。
最早、現在となっては、主人公の話も、その主人公の話についていけない安保世代と言われる若い世代の話もピンとこなくなっているのかもしれない。但し、主人公が味わっているどうしようもない孤独感は、いつの時代になっても共通したものなのかもしれない。
岡本監督はこの作品までアクション物を手掛けていたが、あまり目を見張る出来とは言えなかった。この作品によって、社会性を持ったコメディタッチの作品という方向性を見出したと言えよう。



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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
川島雄三の予定だったのですが、川島が急死したので、岡本喜八に監督が代わったのだそうです。貸本屋で漫画を借りるなど、時代の記録としても興味深い作品です。
川島雄三の予定だったのですが
2015/02/16 09:05
岡本監督もこの作品に出会えて幸運でしたね!
川島雄三がどう撮るかも見たかったようにも思いますが・・・
松木完之
2015/02/17 07:56

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