邦画大好き

アクセスカウンタ

zoom RSS 三たびの海峡(1995)

<<   作成日時 : 2015/02/25 09:26   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

画像

韓国で成功した実業家(三国連太郎、李鐘浩)は、戦時中に福岡の炭鉱で強制労働をさせられていた。そこでは酷い条件で働かされ、事故死や自殺で多くの同胞の命が失われていた。訪ねてきた日本に住む同胞(風間杜夫)から、当時の責任者(隆大介)が、現在では市長となり、炭鉱跡を潰そうとしていると聞き、再び日本を訪れる。 ・ ・ ・
帚木蓬生の原作を神山征二郎監督が撮った。原作の持つスケールの大きさを上手く映像化している。特に前半の炭鉱での強制労働の場面は、これでもかこれでもかというほどねちっこく長回しで取られ、その後の主人公の心情に寄り添えるように出来ている。その分、その後の脱走してからの展開、日本人の妻(南野陽子)との本国での生活など、重要な部分を端折っている感もあるが、主人公の日本人に対する恨みを理解するには必要な部分と思われる。勿論、この映画の観客の大部分を占める日本人にとっては、これは不愉快な物語なのかもしれない。しかし、戦時中にこういう悲しい思いをした朝鮮の人の前にいたのは、生身の日本人やその日本人におもねった朝鮮人だったのである。戦争中の記憶が薄れてきつつある今、悪いのは個人ではなくて、国家であるとか、そのように仕向けていった大国が悪いのだと言うような論調が盛んになりつつあるが、戦争の悲劇のもとにあるのは、個々人の具体的な行いだと言う現実を突きつけてくる極めて残酷な物語である。そして、戦争が終わっても尚、日本人の妻を持つ主人公は本国にも安らぎの場所は得られなかった。これは、現在の在日韓国朝鮮人の抱えている問題とも重なり、胸が傷んだ。
只、何か決闘シーンのようなもので終わってしまうのは、この映画の色合いには合わなかったように思う。もう少し、この映画らしいほのぼのとしたラストシーンを用意してもらいたかった。
日本人妻役の南野陽子がこの映画に華やかさを添えている。実際、彼女の出演がなければ画面的には地味すぎて見るのに辛いところがある映画である。風間杜夫が冒頭から老け役で出てくるのだが、三国連太郎と並ぶと、いかにも軽すぎる。年相応のキャストを当ててもよかったのではないだろうか。



にほんブログ村 映画ブログ 日本映画(邦画)へ
にほんブログ村



日本映画 ブログランキングへ



三たびの海峡 [DVD]
ローランズ・フィルム
2013-11-08

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 三たびの海峡 [DVD] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



三たびの海峡 (新潮文庫)
新潮社
帚木 蓬生

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 三たびの海峡 (新潮文庫) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
三たびの海峡(1995) 邦画大好き/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる