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zoom RSS 少年(1969)

<<   作成日時 : 2015/03/26 08:37   >>

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十三歳の少年(阿部哲夫)は、傷痍軍人の父(渡辺文雄)、母(小山明子)、弟(木下剛史)と共に全国を転々としながら当たり屋をして生計を立てていた。最初は怖がっていた少年も慣れるにつれて上手になり、自分から進んで当たりに行くようになるのだが、・ ・ ・
田村孟の脚本を大島渚監督が撮った。一九六六年に実際にあった事件を題材にしている。大島渚監督にしては珍しく叙情性を前面に押し出したロードムービーである。只、やはりもう一つ生活実感に乏しい作品になっている。両親が悪いことをやっていると分かっていながら、自分も片棒を担いでしまう主人公の寂しさや悲しさをもっとストレートに描けば良かったのだろうが、所々に象徴的な日の丸が出てきたりするので、やはりその意味するところを考えてしまったりして純粋に観れなかったというのが正直な所。この家族がこれまで社会の中でどういう扱いを受けてきたのかと言う説明があまりされていないのも、主人公に感情移入出来ない原因の一つかもしれない。この主人公の存在と象徴的な物語だけが浮いているような感じがする不思議な作品である。
それでも、ロードムービーとして見ると日本海沿岸の寂しい都市の雰囲気を上手く切り取っていて面白く観ることが出来る。もう一つ、この映画を支えているのは何と言っても主人公の少年を演じた役者の存在感。演技未経験の少年らしいが、悲しみや苦しみを一手に引き受けている少年が追い詰められていく様を見事に演じている。この演技を引き出した監督の腕は流石である。



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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
大島渚作品では、これが一番だと思う。
少年の孤独感がよく出ていて、それは当時の日本映画界での大島らの孤独感が表現されています。

最後に少年の行為のために少女が死んでしまう件(一瞬モノクロになる)などは、大島が結構テクニシャンなことを示しています。
全体としては、非常に松竹大船的な映画になっていると思います。
大島渚の作品ではベストだと思う
2015/03/29 08:08
確かに、正当な大船調映画ですね。作る映画の「幅の広さ」も大島監督の魅力の一つでしょうかね?
松木完之
2015/03/29 09:59

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