呉清源〜極みの棋譜〜(2006)
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作成日時 : 2015/03/30 17:07
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中国に生まれた呉清源(張震)は早くから囲碁の才能を発揮し、瀬越九段(柄本明)の尽力も有り母親(張艾嘉)と共に日本に渡った。囲碁の世界でメキメキ頭角を現し、先輩棋士(松坂慶子)の勧めもあり、宗教団体で知り合った妻(伊藤歩)と結婚し、幸せな暮らしをしていた。しかし、日中戦争が激しくなり、日本に帰化して囲碁を続けるが・ ・ ・
呉清源の自伝を本に、田壮壮監督が撮った。呉清源の半生を忠実に映像化した作品である。全編台詞はなるべく抑えて、緊張感のある画面を実現させている。その代り何回も年譜が画面上に表示され、それを読まないと筋が分からなくなるようになっている。対局場面の緊張感は良く出ているのだが、それを際立たせるためにも、もっと台詞の多い場面を作った方が良かったのかもしれない。囲碁の場面と同様に出てくるのが、呉清源が関わりを持った新興宗教「璽宇」をめぐる問題である。所謂「璽光尊事件」として有名な事件だが、結局は慈善団体から発展した「紅卍字会」に近い考えを持っていた彼は裏切られる形になり、そこからの囲碁の世界に悟りの境地を求めていく姿は分かりやすく興味深かった。
只、呉清源を知らないような人が見ても面白い作品とは思えない。囲碁を通じて道を極めようとし、日中友好に一役買った彼の業績を称えて作られた映画と見るのが妥当だろう。
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