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zoom RSS 赤い殺意(1964)

<<   作成日時 : 2015/05/07 18:05   >>

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仙台郊外に夫(西村晃)と息子と住む妻(春川ますみ)は、夫の留守中に強盗(露口茂)に襲われ強姦される。一時は自殺も考えるが、ずるずるとこれまで通りの生活を続けてしまう。そんな中、強盗に入った男は何回も現れ関係を持つ。それを夫の愛人(楠侑子)の知るところとなり、夫の追及を受ける。しかし、男はその後も度々現れ東京へ一緒に行こうと誘う。妻はこの男を殺すことを決意し、毒入りのお茶を持って一緒に東京に向かうが・ ・ ・
藤原審爾の原作を今村昌平監督が撮った。人によって様々な見方ができる傑作だと思うが、一番の力点は自分を力ずくで犯した男に対して憎み切れない感情を持っていることに対する女の戸惑いであろう。何度も強調されるように、主人公の女は小さな時から愛情に恵まれず、夫との生活も愛情に基づいているものとは決して言えない。それは感情的なものに収まらず、自分が妾の子だから夫の戸籍上の妻に収まれないという実質的な差別も受けている女である。その女の前に現れたのが、自分を力ずくで犯したとは言え、自分を愛し必要だと言ってくれる男であった。家庭を守るためには、男は抹殺しなければいけないが、自分の感情の中では大切な存在として置いておきたい欲求がある。それを両立する手段として「殺す」という方法を選択したのと考えられる。結局、偶然の事故の連続で、その両方の欲求を手に入れ、勝者となっていく。それは非常にしたたかであるが、決して意図したものではなく、いわば生物として持っている本能的なものであろう。そういう根源的な力に対する礼賛を高らかに歌い上げた作品と観るべきであろう。現在の人間が失っている素晴らしい力の一つかもしれない。しかし、こういう話になると男は情けない存在としてしか描かれないのが常である。
春川ますみは凄い演技を見せている。この映画一本見ると、この女優さんに対する認識を新たにすること請け合いである。



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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
映画のポスターを貼る場を
町の映画館のもぎりの方に
提供していたことで
いつも2枚の入場券を
頂いていた記憶が…

公開当時、小学生低学年の私は
高学年の従兄弟と一緒に
これを観てトラウマに。
春川ますみさんの豊満な肢体と
西村晃さんの怪演ぶり
子供が観る作品ではないのに
よく親も行かせてくれたなと…
本編からそれたコメント、
たいへん失礼いたしました。
小枝
2015/05/08 02:41
一見、ドキュメンタリー風に撮っていますが、大変なテクニックを駆使して作っています。最後の方で、雪が降る中、春川が露口に会いに市電で行きますが、あの雪は全部人工なのです。画面の上に籠を吊るして雪を降らせたと言うのだから凄い。それだけスタッフがやる気があったと言うことでしょう。
すごい映画だと思う
2015/05/08 07:16
何回見ても、新しい発見があるすごい映画ですね。
日本映画ベスト5ぐらいには確実に入る作品でしょう。
松木完之
2015/05/08 15:06

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