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zoom RSS さようならCP(1972)

<<   作成日時 : 2016/05/12 22:47   >>

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横浜の町で暮らしながら障害者運動をしているCP(脳性麻痺)の人達の生活と、周囲の人間との様々な軋轢を追う。・・・
原一男監督のデビュー作。障害者運動の中で異彩を放ち当事者運動の魁となった「青い芝の会」の活動の様子を収めた貴重な記録として語られることの多い本作品だが、この作品の魅力はそんなところには全く無い。
人間が生きていくにあたって、敢えて見たくないものが世間にはいっぱいある。そういうものを見てしまうと自分の生きている基盤が崩されてしまうからだ。この作品に登場する「障害者」は、普通の人間が障害を受けただけの姿ではない。脳性麻痺独特の不随意運動によって、いわば、人間離れした異形の存在として徹底して映される。そんな存在と出会った時に、彼らを人間として認めてしまうと自分の中の異形な部分まで認めてしまわなければいけなくなる。それ故、徹底して見下すか、関係ない存在として同情するか、全く無視するか、いずれにしても自分の中に入れまいとする。その葛藤する姿を余すところ無く映像化しているのである。
監督は、その構造を白日のもとに晒すために彼らの持っている異形性を極限まで強調する。勿論、その葛藤を一番感じるのはこの映画の出演者であり、製作者である。それを感じて、出演者が崩壊してしまう姿まで冷徹に映してゆく。観客も含めて、全ての人間から心の平穏を奪っておいて、何もせずに、突然終わってしまう。
そうやって、人間の弱さを徹底的に暴き、突き付けるこの作品は、最早ドキュメンタリーではなく、映像を使った立派な凶器である。その残酷さは、原監督の作品の中でもピカ一かもしれない。



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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
20年前くらいに仕事でお会いしたことがありますが、当時もうご高齢でした。奥さんと息子と静かに暮らしていました。もうだいぶ前に亡くなられているはずです。
横田さんには
2016/05/14 00:21
何回もお会いしたことがありますが、気さくで良い人でしたよね!こんなふうになりたいと思って生きてきたのですが、難しいですね。
松木完之
2016/05/14 10:43

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