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zoom RSS 八月の狂詩曲(1991)

<<   作成日時 : 2016/07/11 09:59   >>

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長崎の郊外に住む祖母(村瀬幸子)のところへ夏休みを利用して孫四人(吉岡秀隆、大宝智子、鈴木美恵、伊崎充則)が遊びに来た。そんな折、ハワイに住む祖母の弟から会いたいのでハワイに来てくれという手紙が来る。ハワイに行けると喜ぶ孫たちだったが、祖母は乗り気では無い・ ・ ・
村田喜代子の原作を黒澤明監督が撮った。「生きものの記録」もそうであったが、黒澤監督が描く原爆は個人の恐怖心を限りなく煽るもので、それだけで充分に罪深い存在として描かれる。そこに介在する政治的な情勢や判断とは全く切り離されて存在している。それが故に、見る者を深い恐怖に落とし込んでしまう。この作品でも孫と祖母のなんでもない日常的なやり取りと親たちを巻き込んだドタバタ劇の裏で、祖母は思い出したくない原爆の記憶に否応なく向かい合わされて狂っていってしまう。そういう傷を心に残すものが原爆と言う視点をはっきりと提示してみせる。そういう意味では、この映画は黒澤明の「遺言」であったと考えてよいと思う。



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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
黒澤明の反原爆への気持ちは分かりますが、非常にしらけましたね。
リチャード・ギアが日本に対して謝罪するなど信じがたいことです。
黒澤明のピークは『天国と地獄』で、以後はおかしくなったというのが私の考えです。
公開時に見ましたが
2016/07/12 08:45
う〜〜ん、黒澤明の映画の良さというのが、正直分からない人間なんです。善悪を明確にした分かりやすい筋で映像にとことん凝りながら撮って行くので退屈はしないのですが、観た後に何も残らないというか・・・「野良犬」にしても、森崎東監督の撮ったリメイク版のほうが数段上だとしか思えないのです。人間理解という点で。そういう意味では、晩年になってやっと落ち着いた良い映画を撮ってくれるようになったと思っているのですが・・・皆と何処かずれてるのでしょうかね?
松木完之
2016/07/12 12:53
黒澤の本質は、絵画であり、アクションです。本来、中身はないのです。その意味で、『姿三四郎』がベストと言われるのも正しいのです。
ただ、彼は自分が戦時中に徴兵されなかったことの「贖罪意識」が、戦後は彼の大きなテーマになったわけでで、それは『生きものの記録』まで持続します。
しかし、この不入りでテーマを失い、古典へ戻ったり、アクションに傾斜します。『隠し砦の三悪人』『椿三十郎』『用心棒』は、優れた作品ですが、これはむしろ菊島隆三映画というべきものです。
『天国と地獄』は、自分の子供が誘拐されるかもしれないという恐怖から来たもので、それなりのリアリティがあり、最後の傑作になったと思います。

森崎の『野良犬』の方が良いというのには同意できませんが、黒澤のは戦争が大きな影を落としています。
黒澤の本質は
2016/07/16 07:22
そうなんですよね!中身が無いんですよね!だから、外国の人でも分かるというか、ワンカット、ワンカットは素晴らしいんだけど、そこしか観るところがない虚しさというか、悪く言えば騙された感じが残ってしまいます。思わぬところから思わぬ高評価を受けてしまったのが、逆に残念な気がします。もっと、自分のテーマを追求して欲しかったなと思います。
松木完之
2016/07/16 10:57
内容はないのです。ただ、戦後では贖罪意識、「自分は戦争に行かなくてもすみません」というのが、ずっと底流でした。
だが、『生きものの記録』の後、脚本が他人との共作になり、テーマは後退します。
だが、晩年誰もいなくなり、再び自分で脚本を書くようになり、罪の問題が『乱』や『影武者』で出てきます。

最後、『夢』のラストの農民の音楽行進で終わったのは、プロレタリアとの合一で、若き日の望みが実現されたわけで幸福だったと思えます。
さすらい日乗
2016/07/16 21:15
そうなんですよね。『夢』と『八月の狂詩曲』を発表できて、やっと、落ち着けたのかもしれませんね。そういう意味で愛おしい作品だと思います。
松木完之
2016/07/16 22:04

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