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zoom RSS 小原庄助さん(1949)

<<   作成日時 : 2016/09/02 09:44   >>

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田舎の名家の主人佐平太(大河内伝次郎)は戦後になっても、「小原庄助」を地で行く朝寝朝酒朝湯の生活を送り、近所の人に酒を振る舞い、子供に野球道具を買ってやり、という生活を送っていた。そんな彼のところへ村の文化運動に熱心な吉田(日守新一)から選挙運動の演説を頼まれ引き受けるが、佐平太の周囲からは彼を推す声が出て、代わりに和尚(清川荘司)を立候補させるが、 ・ ・ ・
清水宏監督作品。この時代、没落していく名家は珍しくなく、その姿は様々な作品に描かれているが、本作品では清水監督らしく軽妙なタッチの喜劇の中で悲愴感を表すことなく、飄々と昔と変わらない生活を送り続ける主人公を温かく描いている。大きな時代の流れにさらされたときに、大声をあげて抵抗する人もいれば、何をする術もなくその流れに身を任せてしまう人もいるであろう。この映画の主人公は、時代の流れを十分に理解していながら、自分の生きてきた道を変えようとしない。そして結局旧来のシステムの象徴である「家」を破滅させ、生まれ育った土地も捨てて行く。ところが、主人公は何かそこに希望を見出しているようである。多分、大多数の人間がこの時代にそういう生き方を余儀なくされたのであろう。その生き方をこの作品は肯定し、その大きな流れに便乗してある利益を得ようとする人達を嘲り笑いながら、あくまでも冷徹に物語は進んでゆく。その中で失われたものの大きさを嘆くのは後から考えると簡単なことであるが、その時に必死に生きてきた人間の姿はどんなに崇高なものであるか。
戦後の激動する社会情勢の中で、松竹の大看板に守られて監督が出来なくなった清水宏と剣戟映画が撮れなくなった大河内伝次郎がどんな思いで作ったかを思うと胸が締め付けられるが、どの時代でも人間を温かい目で見ようとした監督の崇高な希望が詰まっている感動的な逸品である。



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