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みんなの「は行」ブログ

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ふたりのイーダ(1976)
ふたりのイーダ(1976) 小学生の兄妹(上屋健一、原口祐子)は夏休みに母親(倍賞千恵子)と一緒に広島の祖父母(森繁久彌、高峰秀子)の所に帰省する。そこで兄は古い洋館の中で妹と遊ぶ「歩く椅子」を見つける。一方、母親は恋人(山口崇)を家族に紹介しようとしていたが、貧血が自分の被爆と関係があるのではないかと不安になっていた。・・・ 松谷みよ子の原作を松山善三監督が撮った。広島の原爆という悲劇を独特のファンタジックな世界で描ききった名作を映像化する訳だからどういう風に撮っても高評価を得られる可能性は少ない、その無謀な挑戦を... ...続きを見る

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2017/02/15 10:49
ひろしま(1953)
ひろしま(1953) 広島の高校で原爆を扱った授業中に女学生(町田いさ子)が倒れた。被曝による後遺症の白血病を患っていたのである。担任教師(岡田英次)は、改めて原爆が広島の生徒たちに与えた影響の大きさに愕然とする。 ・ ・ ・ 日本教職員組合が制作した関川秀雄監督作品。原爆が広島の人間に与えた影響を余すところなく伝えようとしている力作である。皆が原爆のことを忘れようとしている戦後の描写から入り、回想の形で原爆投下当日の様子を長々と描写し、孤児になってしまった一人の青年の生き様を描写することで終わっている。とても... ...続きを見る

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2016/12/16 17:18
HOME愛しの座敷わらし(2012)
HOME愛しの座敷わらし(2012) 岩手に左遷された食品会社のサラリーマン(水谷豊)は、家族(安田成美、草笛光子、橋本愛、濱田龍臣)とともに田舎の大きな旧家に引っ越した。東京での生活に慣れきった家族がなかなか順応できない。おまけに、鏡の中に小さな子供の姿が見えたり、不思議な現象が色々と起こり出す。・・・ 萩原浩の原作を金子成人が脚色し、和泉聖治監督が撮った。よくある家族の危機と再生の物語であるが、座敷わらしという小道具を映像的にもうまく使って、全体としてほのぼのとした物語に仕上げている。引っ越して来る前の生活があまり描かれて... ...続きを見る

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2016/11/23 15:02
風俗行ったら人生変わったwww(2013)
風俗行ったら人生変わったwww(2013) 二十九歳になっても女性経験もなく吃音のため人間関係を上手く築けない男(真島慎之介)は、ある日勇気を絞ってデリヘルに電話する。派遣されてきたかよ(佐々木希)を前にした途端、緊張のあまり過呼吸になってしまい倒れてしまう。そんな彼を優しく介抱してくれるかよに一目惚れするが、彼女には風俗で働かなければいけない事情があった。 ・ ・ ・ 2chの@遼太郎の書き込みを原案に、飯塚健監督が撮った。現代のネット社会から生まれた作品と言う意味では、非常に特殊な作品を想像していたのだが、内気な青年が周囲の友達... ...続きを見る

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2016/10/27 22:52
ビリギャル(2015)
ビリギャル(2015) 名古屋の私立高校に通うさやか(有村架純)は両親(田中哲司、吉田羊)の不和などが原因で小さい時から全く勉強に身が入らず、友人等と遊びまわり学業成績も学年ビリであった。二年生の夏休みに塾に通うこととなり、そこの講師(伊藤淳史)との話し合いの中で慶応大学を目指すことになる。父親や担任の先生(安田顕)の冷たい言葉にも負けずに、母親の励ましの中で必死に勉強する。 ・ ・ ・ 実話を基にした坪田信貴の原作を土井裕泰監督が撮った。受験の話よりも、主人公が目標を持って生きるようになったことによる周囲の変化... ...続きを見る

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2016/10/14 17:42
標的の村(2012)
標的の村(2012) オスプレイ配備前後の沖縄北部の東村高江地区の住民の「米軍ヘリパッド」建設に対する抗議運動を記録したドキュメンタリー。 「戦場ぬ止み」を近年発表した三上智恵監督が琉球朝日放送記者時代に作った作品。元々、テレビ番組として作られたものを、長尺にして映像作品として作り直したものであるので、ドキュメンタリー映画としてみると荒削りな面があるが、逆に、それが初心者にとっては、高江地区の住民が抱えている深い悲しみを理解しやすくしているかもしれない。 何よりも驚愕するべきは、高江地区を囲むように作られるヘ... ...続きを見る

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2016/09/04 19:15
百円の恋(2014)
百円の恋(2014) 実家で自堕落な生活を送っている女(安藤サクラ)はふとしたいさかいから母親(稲川実代子)から追い出されてしまう。馴染みの百円ショップでアルバイトを始めた彼女は、馴染みの客のボクサー(新井浩文)に興味を抱き、近づくが・・・ 武正晴監督作品。実に退屈な作品である。「男」との出会いをきっかけにボクシングと出会い、立ち直っていくという話だが、これだけの話に二時間もかけるのは、あまりにも冗長。男との話以外の、家族との絡みや、百円ショップでの人間模様など不要なエピソードがあまりに多すぎる。脚本を書いたの... ...続きを見る

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2016/07/14 12:15
八月の狂詩曲(1991)
八月の狂詩曲(1991) 長崎の郊外に住む祖母(村瀬幸子)のところへ夏休みを利用して孫四人(吉岡秀隆、大宝智子、鈴木美恵、伊崎充則)が遊びに来た。そんな折、ハワイに住む祖母の弟から会いたいのでハワイに来てくれという手紙が来る。ハワイに行けると喜ぶ孫たちだったが、祖母は乗り気では無い・ ・ ・ 村田喜代子の原作を黒澤明監督が撮った。「生きものの記録」もそうであったが、黒澤監督が描く原爆は個人の恐怖心を限りなく煽るもので、それだけで充分に罪深い存在として描かれる。そこに介在する政治的な情勢や判断とは全く切り離されて存在... ...続きを見る

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2016/07/11 09:59
ふしぎなクニの憲法(2016)
ふしぎなクニの憲法(2016) 二〇一五年夏、いわゆる安全保障関連法案が国会で強行採決され、国内に憲法論議が盛んに行われるようになった。それからの動きの中で、様々な立場の人の連邦に関する思いをインタビュー形式で浮き彫りにするドキュメンタリー。 松井久子監督作品。憲法の改正を声高に叫んでいる安倍政権のもとで現在の憲法の精神が骨抜きにされることを危惧した監督の思いが詰まった映画である。とはいえ、一部で盛り上がっている憲法改正反対運動の動きとは完全に一線を画し、自民党の前憲法改正推進本部長の船田元氏を筆頭に、作家の瀬戸内寂聴氏... ...続きを見る

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2016/05/26 16:17
ぼっちゃん(2013)
ぼっちゃん(2013) 派遣社員の梶(水澤紳吾)は、容姿に対する劣等感が強く、何時も自分一人で携帯電話から掲示板にその思いをぶつけながら働いていた。佐久の町で仕事を得た彼は、隣室のイケメンで女にもてる岡田(淵上泰史)の傲慢な態度に複雑な感情を抱かざるを得なかった。そんな中同じく不器用なタイプの田中(宇野祥平)と親しくなるが、同時に知りあった女(田村愛)と恋仲になり、彼は阻害されてしまう。・・・ 大森立嗣監督作品。秋葉原通り魔事件にヒントを得て作られた作品である。当事件の犯人が書き残した掲示板の言葉は、作家の想像力... ...続きを見る

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2016/05/04 23:07
広河隆一 人間の戦場(2015)
広河隆一 人間の戦場(2015) パレスチナから始まり、チェルノブイリ、福島までフォトジャーナリストとして関わり続けてきた広河隆一氏、その活動は雑誌の編集、原発事故被害者の救援へと広がっている。その姿を追ったドキュメンタリー。 長谷川三郎監督作品。熱い思いを秘めながらレンズを被写体に向け続ける広河隆一の態度は写真家の枠を明らかにはみ出している。社会運動家といったほうが近いかもしれない。全編に渡り「見つめる目を見つめる」面白い映画になっている。映画の中の広河さんの熱い思いを出す姿を、あくまでも冷静に映し出す長谷川監督の眼は冷... ...続きを見る

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2016/04/29 21:30
人のセックスを笑うな(2008)
人のセックスを笑うな(2008) 美大生(松山ケンイチ)は友人達(蒼井優、忍成修吾)とドライブ中、ふとした縁で女性(永作博美)を拾う。ところが、彼女は彼が通う大学の講師であった。モデルになった彼は彼女と肉体関係を持ち夢中になるが、彼女には年上の旦那(あがた森魚)が居た。・・・ 山崎ナオコーラの原作を井口奈己監督が撮った。ストーリーが単純なので、その分、映像に思い切って凝っているのは良く分かるのだが、登場人物同士の関係が緊張感がないので、長回しが単なる冗長な演出に思えたり、あちこちに配した小道具も分かりづらくなっているように... ...続きを見る

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2016/04/29 17:17
2つ目の窓(2014)
2つ目の窓(2014) 奄美大島に住む高校生の界人(村上虹郎)と同級生の杏子(吉永淳)。ユタ神様として生きてきた杏子の母親(松田美由紀)が余命いくばくもないことが分かり、動揺が広がる。 ・ ・ ・ 河瀬直美監督作品。従来の河瀬監督の作品通りドキュメンタリータッチで撮られた映像の中で朴訥に語られる台詞には重みがあって、生と死、輪廻転生について語られる言葉には思わず惹きつけられる。舞台となっている奄美大島の美しい雄大な自然もそのテーマと上手くマッチしている。ただ、主人公の親の離婚や死など物語として作られている部分と、... ...続きを見る

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2016/03/14 21:52
坊っちゃん(1953)
坊っちゃん(1953) 新任教師として松山の旧制中学校に新任教師として赴任した男(池部良)は、一本気な性格から揉め事ばかりを起こしていたが、同僚教師、山嵐(小沢栄、後小沢栄太郎)と意気投合していく。そんな時、同僚教師(瀬良明)は彼の婚約者(岡田茉莉子)への教頭(森繁久彌)の横恋慕から教頭の陰謀で九州に転勤させられた。・・・ 夏目漱石のベストセラーの戦後初、二回目の映画化。丸山誠治監督作品。数多くの青春映画を手がけた丸山監督らしく手堅くまとめているが、何と言ってもこの作品を支えているのは、キャストの妙。知的な雰囲気... ...続きを見る

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2016/01/24 16:53
プリンセス・トヨトミ(2011)
プリンセス・トヨトミ(2011) 会計検査院の三人(堤真一、岡田将生、綾瀬はるか)は、大阪の「OJO(大阪城跡整備機構)」に不審な点を感じる。調べていく内、そこと最初に訪れたお好み焼き屋の夫婦(中井貴一、和久井映見)と息子(森永悠希)とその友達(沢木ルカ)の間に密接な関係が有ることに気づく。・・・ 万城目学の原作を鈴木雅之監督が撮った。監督がテレビ畑の出身らしく、一本の映画に収めるには、話が飛びすぎて盛り上がりに欠ける。特に、主人公であるべきプリンセスの位置が中途半端でサスペンスとして期待してみると肩透かしを食わされる。小... ...続きを見る

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2016/01/08 21:24
PiCNiC(1996)
PiCNiC(1996) 精神病院に入れられた女性(Chara)は、同じ病院に入院している男達(浅野忠信、橋爪浩一)と塀の上を歩いて外の世界へ出る。そこで牧師(鈴木慶一)から聖書を渡された男は世界が終わると信じこみ、その終わりを見に、塀の上を歩いて長い旅に出る。 岩井俊二監督作品。監督のこんな映像が撮りたいという思いが先走っていて、好きな人だけが見てくれれば良いという匂いをあまりに出しすぎている。途中からなんて独りよがりなのだろうと思い始めてあまり楽しめなかった。只、塀の上しか歩けないという設定で人生の危うさを象徴... ...続きを見る

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2015/12/13 18:18
秀子の車掌さん(1941)
秀子の車掌さん(1941) 甲州街道を走るバスの車掌(高峰秀子)は、汚いバスと少ない乗客に不満ながらも、運転手(藤原鶏太、後、藤原釜足)と共に楽しく仕事に励んでいた。ラジオ放送からヒントを得た彼女は、沿線の名所案内をしようと、その原稿を近くの宿に泊まっている作家(夏川大二郎)に書いてもらうが・・・ 井伏鱒二の原作を成瀬巳喜男監督が撮った。「秀子の」という題名が付いているとおり、子役時代から人気のあった高峰秀子の人気を当て込んで作られた「アイドル映画」である。当時十七歳の高峰秀子が初々しく演技も達者で爽やかに魅せてくれ... ...続きを見る

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2015/10/31 21:18
博多っ子純情(1978)
博多っ子純情(1978) 博多に住む中学二年生六平き(光石研)は足を怪我した父(小池朝雄)の代わりに祇園山笠の山車を担いだ。その打ち上げで酒を飲まされる。・ ・ ・ 長谷川法世の人気漫画を原作に、原作者と石森史郎が脚本を書き、曽根中生監督が撮った。女性に対する性的興味と淡い恋心、友情と喧嘩等、当時の中学生のありのままの姿を活き活きと描ききって、楽しく観ることが出来る。 勿論、原作同様博多の街の雰囲気を十二分に味わうことができ、その気質を体現した登場人物を小池朝雄を始めとしたキャストが上手く演じていて、自分が博多の街... ...続きを見る

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2015/09/20 21:54
兵隊やくざ(1965)
兵隊やくざ(1965) 満州北部の日本軍と慰安所しかない町にやくざあがりの乱暴者(勝新太郎)が入隊してきた。彼の教育係には大学での上等兵(田村高廣)が当てられた。軍の規律に縛られず暴れる彼に上等兵は手を焼くが、次第に親近感を覚えてくる。・・・ 有馬頼義の原作を菊島隆三が脚色し、増村保造監督が撮った。鉄拳制裁で部下を命令に従わせる軍隊の中にそれが意味を成さない存在が入ってくるという設定自体が面白い。彼の行動は、軍の規律の馬鹿馬鹿しさを目立たせてくれるのだが、それを補って余りあるのが、上等兵の知性。このコンビは大袈裟... ...続きを見る

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2015/08/23 20:36
ビルマの竪琴(1956)
ビルマの竪琴(1956) 太平洋戦争末期のビルマ(現ミャンマー)戦線、英軍に包囲された部隊は投降した。収容所へ向かう途中、投降しない部隊の説得に部隊長(三國連太郎)は水島上等兵(安井昌二)を向かわせるが、彼は帰って来なかった。・・・ 竹山道雄の原作を市川崑監督が撮った。元々、児童文学として書かれたものだけに、細かい設定やビルマの習慣などについては不自然な点も多いことは原作者も認めている。戦争の持つ残忍な側面についての描写が甘いという指摘も為されている。しかしながら、この作品が強い説得力を持っているのは、上等兵が兵士... ...続きを見る

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2015/08/15 15:48
ほんの5g(1988)
ほんの5g(1988) 卒業間近の女子短大生(富田靖子)は、就職活動もうまく行かず、幼馴染(福山雅治)との間もギクシャクしていた。そんな時、ふと入ったパチンコ屋でいきなりフィーバーを出し、その店の店長(布川敏和)から食事に誘われるなど少しずつ生活に変化が現れてくる。・・・ 一色伸幸他の脚本を太田圭監督が撮った。富田靖子のアイドル映画なのだが、とかく悪いイメージがつきまとっているパチンコを題材に選んだのがユニークな所。こんな明るく爽やかな所ならば一度行ってみようかという気にもさせてくれる。そういう意味では幼馴染がプ... ...続きを見る

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2015/07/25 17:16
馬鹿が戦車(タンク)でやって来る(1964)
馬鹿が戦車(タンク)でやって来る(1964) 山中の村に住む元戦車兵(ハナ肇)は耳が遠い母(飯田蝶子)と知的障害を持つ弟(犬塚弘)と一緒に住んでいる。暴れん坊の彼は、村の人々から嫌われ嘲笑われている。元地主(花沢徳衛)の娘(岩下志麻)の全快祝いの席で暴れた彼は警察の厄介になる。元地主はその間に彼の土地を手に入れようとする。それに怒った彼は戦車を持ち出し、村中走り回って暴れるが、・・・ 團伊玖磨の原案を山田洋次監督が撮った。山田監督の最高傑作ではないかと思う。弱者を標的にした徹底的な虐めという閉鎖的な日本の社会ではどこにでも起こっている... ...続きを見る

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2015/07/09 17:06
バタアシ金魚(1990)
バタアシ金魚(1990) 平凡な高校生(筒井道隆)は、水泳部の女子(高岡早紀)に一目惚れし、泳げないにもかかわらず水泳部に入部した。一方的に近付いて来る彼が嫌いな彼女は逃げようとするが、彼は一向に懲りない。・・・ 望月峯太郎の原作を松岡錠司監督が撮った。若き日の恋愛というものは、後で思い出した時のように美しいものでは決して無く、一方通行であり、押し付けがましく得手勝手で他人迷惑で、傍から見るととてつもなく滑稽なものである。そんな実像を余すところなく映像化していて、懐かしい気持ちに浸れる佳品である。漫画が原作なので、... ...続きを見る

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2015/07/08 21:26
裸の大将(1958)
裸の大将(1958) 生まれつき頭の弱い山下清(小林桂樹)は、施設を飛び出し放浪の旅に出ている。ある日、食事を恵んでもらった老婆(飯田蝶子)の紹介で弁当屋で働くこととなるが、ろくに役に立たない。しかし、正直に思うことを口に出す性格から皆に好かれるようになるが、 ・ ・ ・ 山下清本人が書いた日記を原作に堀川弘通監督が撮った。「裸の大将」と言うと、芦屋雁之助のテレビドラマシリーズを思い出す人も多いと思うが、完全に楽しい作り話だったそのシリーズと異なり、山下清本人がまだ生きていた時に作られたこちらは、より真実に近い... ...続きを見る

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2015/05/14 09:16
ぼく東綺譚(1992)
ぼく東綺譚(1992) 小説家永井荷風(津川雅彦)は、文壇での批判を尻目に女遊びの毎日を暮らして作品を発表していた。ある日、私娼街、玉ノ井で娼婦(墨田ユキ)と出会い、その魅力のとりこになる。戦火が激しくなる中、彼女と結婚の約束をするのだが、踏み切れない。そのまま、東京大空襲で玉ノ井も全焼し、行方知れずになってしまう。 ・ ・ ・ 新藤兼人監督作品。永井荷風の原作をアレンジし、荷風自身の物語として亡くなるまでを描いている。原作の持つ男女間の粋なやりとりなどを生かしつつ、学徒動員の話などを織り込みながら全く別の物語と... ...続きを見る

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2015/05/12 12:03
ブルーバ(1955)
ブルーバ(1955) アフリカの奥地で消息を絶った友人を探しに来た博士(見明凡太朗)と娘(八潮悠子)は、ダイヤモンドの山を探す現地の動物園を持つ人(南弘二)と共に奥地に分け入った。途中で猿に襲われた娘をジャングルの奥から現れた日本人(浜口喜博)が助けてくれる。やがて、彼女はその日本人が友人の遺児であることを知る。・・・ 南洋一郎の原作を小国英雄が脚色し、鈴木重吉監督が撮った。和製ターザン映画である。主人公にワイズ・ミュラーに倣って、一九五二年のヘルシンキオリンピックの自由形リレー銀メダリストの浜口を起用し、アメ... ...続きを見る

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2015/04/25 23:23
ヘルタースケルター(2012)
ヘルタースケルター(2012) 売れっ子モデルのリリコ(沢尻エリカ)は、ほぼ全身を整形していることを隠して、活躍を続けていた。しかし、皮膚の痣などの後遺症が現れるようになり、薬物による幻覚にも悩まされるようになる。・・・ 岡崎京子の漫画を原作に、蜷川実花監督が撮った。写真家の監督らしい凝った画面が次々に現れ、芸能界という華やかな世界の栄光と挫折の物語を華やかに見せてくれる。同時に、主人公の美に対する羨望と嫉妬が入り組んだ複雑な感情を画面で上手く表現することに成功している。主人公の内面をより掘り下げるシーンなり台詞なりがあ... ...続きを見る

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2015/04/21 10:46
不毛地帯(1976)
不毛地帯(1976) 元関東軍参謀でシベリアに十一年間抑留されていた男(仲代達矢)は商社に就職した。軍隊時代の経験は活かさないと言う約束であったが、社長(山形勲)の以降もあり、戦闘機の受注合戦の指揮を取るまでになっていった。・ ・ ・ 山崎豊子の原作を山本薩夫監督が撮った。政界を巻き込んだドロドロした話が沢山出てくるのだが、中心はあくまでも主人公が戦争というものとどういう風に決別していくかという話である。戦闘機の受注に関しても、周囲の人間は戦争のことなど忘れてしまったように、目先の金儲けの話に汲々としているのだ... ...続きを見る

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2015/04/07 10:28
蛇イチゴ(2003)
蛇イチゴ(2003) 同僚(手塚とおる)との結婚を控えた教師(つみきみほ)はサラリーマンの父親(平泉成)と認知症の祖父(笑福亭松之助)の世話をしている母親(大谷直子)と平凡な家庭生活を送っていた。ところが、祖父の葬式の会場に取り立て屋が現れ、父親がリストラされて借金まみれであることが分かった。そこに現れた勘当状態だった兄(宮迫博之)はこの窮地を救うが、 ・ ・ ・ 西川美和の初監督作品。落ちこぼれの家族の一員が現れて、平穏そうに見えた家族が崩壊していくという物語はありふれたものであるが、平泉成や大谷直子の確かな... ...続きを見る

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2015/04/06 15:28
豚と軍艦(1961)
豚と軍艦(1961) 横須賀でアメリカ兵相手の売春宿をやっていた暴力団は摘発を受け、豚の飼育に乗り出すことになった。その豚の世話をする若者(長門裕之)は、恋人(吉村実子)と一緒に暮らしたいと言う一心で組の仕事を行うが、分裂騒動に巻き込まれてしまう。 ・ ・ ・ 山内久の脚本を今村昌平監督が撮った。アメリカ兵にたかって暮らしていくチンピラたちのドタバタ劇である。自分の病気を胃癌だと思って殺し屋に自分の殺害を依頼してしまい慌てる親分(丹波哲郎)の話など所々面白い部分もあるのだが、全体的にリズムが悪くコメディとしては... ...続きを見る

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2015/03/27 16:41
ブワナ・トシの歌(1965)
ブワナ・トシの歌(1965) 考古学を専攻する男(渥美清)は、地質調査隊のための家を建てるために、独立直前のタンガニーカ(現タンザニア)に向かった。先遣隊は病に倒れ、一人で仕事をしなければいけなくなった彼は、現地の人を雇おうとするが、・・・ 片寄俊彦の原作を、清水邦夫との共同脚本で羽仁進監督が撮った。日本映画の中で一番面白い映画を上げろと言われれば真っ先にこの作品が思い付く。映画を撮るということがどういう事かも多分良く分からない現地の人の中にプロの俳優を一人だけ入れて撮ろうという企画自体が、斬新で非常に冒険的である。そ... ...続きを見る

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2015/03/18 16:10
ふるさと(1983)
ふるさと(1983) ダムの底に沈む村に住む老人(加藤嘉)は、息子夫婦(長門裕之、樫山文枝)と一緒に住んでいた。夫人に先立たれ認知症の症状も現れてきた老人に息子夫婦も手を焼くが、近所の少年(浅井晋)とアマゴ釣りに行くようになって、徐々に落ち着いてくる。 ・ ・ ・ 実際にダムの底に沈んだ岐阜県の徳山村で教員をしていた平方浩介の原作を神山征二郎監督が撮った。神山監督の映画らしく真実の持つ重みをそのまま映像に写し込んだ作品である。生まれ育った故郷が日々刻々と終わりに近づいているという焦りの中で、日々の生活と向き合っ... ...続きを見る

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2015/02/23 09:58
花と嵐とギャング(1961)
花と嵐とギャング(1961) 母親(清川虹子)、兄(鶴田浩二)、姉(小宮光江)、その夫(高倉健)、弟(小川守)は裏社会で生きる悪党一家。子供達は仲間(江原真二郎、曽根晴美)と一緒に銀行強盗を働くが、逃げる途中で金を弟が奪って逃げてしまう。 ・ ・ ・ 石井輝男監督が東映に移って撮った第一作。アクション映画というよりもコメディー色の強い娯楽作品である。若い頃の高倉健はこういう役が本当に良く似合った。後の任侠映画ではあまり見せないふざけた表情をふんだんに見せてくれる。脇を固める清川虹子や小宮光江がテンポ良い演技で雰囲気を出... ...続きを見る

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2015/02/18 11:27
緋牡丹博徒 花札勝負(1969)
緋牡丹博徒 花札勝負(1969) 渡世修行中の女侠客(藤純子)は、名古屋の西の丸一家の親分(嵐寛寿郎)の下に居た。熱田神宮の勧進賭博を代々仕切ってきた一家だったが、国会議員(内田朝雄)とつるんだ金原組の妨害にあっていた。・・・ 緋牡丹博徒シリーズ三作目、加藤泰監督作品。このシリーズは女性が主役ということで、任侠映画の形をとっていろいろな仕掛けができる所が味噌なのだが、本作品では、「偽お龍」を名乗る女賭博師(沢淑子、後、任田順好)とその盲目の娘(古城門昌美)との触れ合い、金原組の渡世人(高倉健)との淡い恋、お馴染みの熊虎親分... ...続きを見る

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2015/02/15 15:17
初恋(2006)
初恋(2006) 女子高校生(宮崎あおい)は、小さい頃に叔母夫婦のもとに預けられて孤独な生活を送っていた。ある日、久しぶりに会った兄(宮崎将)からジャズ喫茶の燐寸を渡された。そこへ行くと兄の仲間達(小峰麗奈、柄本佑等)が毎夜のごとく集まっていた。そこに入り浸るうち、一人の男(小出恵介)の存在が気になり始める。 ・ ・ ・ 中原みすゞの原作を塙幸成監督が撮った。実際にあった三億円事件を題材にした話なので、ミステリー仕立てかと思いきや全く趣旨の異なった青春物語である。一九六〇年代後半の若者達の独特な、一種の解放... ...続きを見る

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2015/02/05 21:57
震える舌(1980)
震える舌(1980) 団地暮らしの夫婦(渡瀬恒彦、十朱幸代)の幼い娘(若命真裕子)は突然発作を起こし、破傷風にかかったと診断される。早速、主治医(中野良子)のもとで血清治療が行われるが、発作の回数が増えていき、幼い命は風前の灯のように思われた。また、両親も看護の疲れと破傷風がうつったのではないかという恐怖から精神的に参ってゆく。 ・ ・ ・ 三木卓の原作を野村芳太郎監督が撮った。公開当時は「恐怖映画」として宣伝されたが、内容は恐怖を売り物にする物ではなく、極限状態に置かれた家族の絆を問う作品になっている。重病人... ...続きを見る

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2015/02/03 14:55
八甲田山(1977)
八甲田山(1977) 明治三十四年、陸軍は来たるべきロシアとの戦争のために雪の八甲田山での行軍演習をすることになった。選ばれたのは中隊長の徳島大尉(高倉健)と神田大尉(北大路欣也)であった。徳島大尉は本人の希望通り小隊を率いての行軍となったが、神田大尉は大隊を率いての行軍となった上、大隊長(三国連太郎)も随行してくることとなった。 ・ ・ ・ 明治35年に起こった「八甲田山雪中行軍遭難事件」に題材をとった新田次郎の原作を、橋本忍が脚色し森谷司郎監督が撮った。制作には野村芳太郎も名前を連ねており、まさに日本映画界... ...続きを見る

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2015/01/20 17:40
棒の哀しみ(1994)
棒の哀しみ(1994) 暴力団の若頭(奥田瑛二)は親分(平泉成)から新しい組を作るように言われ、子分(哀川翔)を連れて独立するが、跡目を継ぐと思われる金庫番(白竜)に言われるがままに上納金を納める生活に不満がある。そんな折、親分が倒れ、これを機に、自分の持っているシャブのルートを使って金庫番に復讐するが・ ・ ・ 北方謙三の原作を神代辰巳監督が撮った。神代監督の遺作となった作品である。ヤクザ映画の形をとりながら、一人の中年男性のやり場のない哀しみを独特の独白形式と長回しで表現している。主人公の日常生活を丁寧に追っ... ...続きを見る

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2015/01/10 14:22
ひばりの花形探偵合戦(1958)
ひばりの花形探偵合戦(1958) 腕利きの女探偵(美空ひばり)は、ブラジルの珈琲王(松本克平)から幼い時に日本に置いてきた娘(佐久間良子)の捜索を依頼される。捜索の途中で同じ娘を探している探偵(高倉健)と出会う。二人は反発し合いながらも協力して娘を探しだすが・・・ 佐々木康監督作品。歌謡映画を多く撮った佐々木監督らしい爽やかなコメディーである。人気絶頂だった美空ひばりとアクションスターとして売りだそうとしていた高倉健の顔合わせは、何本も作られているが、まだ当時は新鮮だったと思われる。探偵という設定なので、お約束通りマドロス... ...続きを見る

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2014/12/02 09:29
ホタル(2001)
ホタル(2001) 特攻隊知覧基地の近くに住む特攻隊の生き残りの漁師(高倉健)は、不治の病を抱えた妻(田中裕子)と二人暮らし。昭和が終わった頃、特攻仲間(井川比佐志)の自殺の報が入る。そんな頃、知覧の母と慕われていた食堂の女将(奈良岡朋子)から、妻の元婚約者で、特攻に散った韓国人兵士(小澤征悦)の遺品を韓国の家族に渡して欲しいと頼まれる。・・・ 竹山洋脚本、降旗康男監督作品。昭和という時代が終わって、世の中が一区切り付けようとしている時代の中で、それに殉じるように生き延びた事を仲間に詫びるように自殺を選ぶ特攻... ...続きを見る

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2014/11/26 18:37
武士道シックスティーン(2010)
武士道シックスティーン(2010) 小さい時から父(小木茂光)の指導のもとに剣道の練習にひたすら励んできた女子高生磯山(成海璃子)は入学した高校で中学時代唯一負けた西荻(北乃きい)と一緒になる。しかし西荻は勝負に拘らない剣道をひたすら楽しむだけの存在で磯山が期待する程強くはなかった。 ・ ・ ・ 誉田哲也の原作を古厩智之監督が撮った。青春映画の王道を行っている。異なる価値観を持つ主人公二人が最初は反発し合いながら理解し合うまでを描いている。余程下手な作りにしない限り面白いものに仕上がるだろう。そういう点を差し引いてもなかなか... ...続きを見る

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2014/11/08 14:23
蜩ノ記(2014)
蜩ノ記(2014) 豊後の国の小藩の若き藩士(岡田准一)は場内で刃傷沙汰を起こした咎で、藩士の側室と密通した罪により僻村に幽閉されている武士(役所広司)の監視を命じられる。徐々にその武士の生き方に惹かれてゆく藩士は・ ・ ・ 葉室麟の原作を小泉崇史監督が撮った。流石に時代劇には定評のある監督の作品らしく派手なシーンは無いものの見応えのある物に仕上がっている。全編落ち着いた山村の風景の中で展開される物語は退屈そうに見えるが、武士の過去の罪状に関わる謎解きの要素も絡み、興味は尽きない。 又、武士としての価値観に凝... ...続きを見る

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2014/10/06 16:51
拝啓天皇陛下様(1963)
拝啓天皇陛下様(1963) 天涯孤独で無学な男(渥美清)にとって、軍隊での生活は虐めやシゴキがあっても三食が食べられる極楽のような世界。戦友(長門裕之等)にも恵まれ、中隊長(加藤嘉)にも可愛がられる。・・・ 棟田博のベストセラーを原作に、野村芳太郎監督が撮った。主人公の只管天皇陛下を愛し、軍隊生活を愛した男と作家志望のインテリ男、二人の対照的な男の友情物語である。「戦友」というものは特別な結び付きがあるという話は私の小さな頃にはよく聞かされたものだった。街角には彼らの歌う軍歌が響いていた。その実感は、観念的に戦争は良... ...続きを見る

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2014/09/04 12:23
ピストルオペラ(2001)
ピストルオペラ(2001) 殺し屋のギルドに属する女(江角マキコ)は、同じギルドに属する殺し屋(渡辺博光)を殺してしまう。その後、次々とランクに入っている殺し屋が殺されていく。女はギルドの代理人(山口小夜子)からNo.1の殺し屋を殺すように命令される。・・・ 鈴木清順監督作品。往年の名作「殺しの烙印」と同じ発想だが、全く違った味の作品になっている。大正浪漫の香りを色濃く引きずった画面の中で撃ち合う風景は独特のものが有る。しかし、登場人物達は皆、不完全でどこかに致命的な欠陥を持った人間として描かれている。だからこそピス... ...続きを見る

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2014/09/02 18:16
爆心 長崎の空(2013)
爆心 長崎の空(2013) 長崎の町を舞台に、突然母を失った女子大生(北乃きい)と娘を失ったショックから立ち直れず次の子の出産をためらう女(稲森いずみ)の姿を、キリシタン信仰と原爆の記憶を絡ませて描く。・・・ 青来有一の原作を日向寺太郎監督が撮った。万人受けする物を作ろうとして原作の持っている「毒」の部分を薄めている為、主人公の二人が非常に薄っぺらい人間になってしまっている。「そんなことで悩んでいるぐらいなら勝手に悩んでいろ」という感じで全く感情移入が出来ない。何よりも不幸に自分から立ち向かっていこうという姿勢が全く... ...続きを見る

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2014/08/24 18:01
ぼくらの七日間戦争(1988)
ぼくらの七日間戦争(1988) 校則の厳しい中学に通う男子中学生八人(菊池健一郎、工藤正貴、大沢健等)は、親や教師に無断で近くの廃工場に立て篭もる。後に女子三人(宮沢りえ、我孫子里香等)も加わり、教師や親、果ては機動隊までも翻弄する。・・・ 宗田理の原作を菅原比呂志監督が撮った。ベストセラーになった原作だけあって、非常に面白い物語なのだが、映画では映像にして映えないような要素を思い切って省いて、分かりやすさを最優先して作り変えてある。原作にはない戦車まで登場させる悪乗りぶりだが、これが楽しめる。こんなにひどい管理教育が行... ...続きを見る

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2014/08/22 13:33
HINOKIO(2005)
HINOKIO(2005) 母親(原田美枝子)の死がきっかけで登校拒否になった少年(本郷奏多)は、父親(中村雅俊)が開発した人型ロボットに代わりに登校してもらう。ガキ大将(多部未華子)は最初苛めているが、やがて心通わすようになる。・・・ VFXのスペシャリストとして活躍中の秋山貴彦が撮った。流石に、VFXは巧みで、ロボットと実写の子供たちとの絡みなどとても合成とは思えない出来。しかし、本作品の見処は決してそこではない。きめ細やかに描かれた少年少女の成長物語である。 母親を突然の事故で失った主人公の少年以上に、ガキ大... ...続きを見る

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2014/08/07 17:00
坊っちゃん(1977)
坊っちゃん(1977) 東京の物理学校を卒業した「坊っちゃん」(中村雅俊)は、旧制中学の教師として松山に赴任する。ところが、生来の無鉄砲な性格が災いし、周囲を巻き込みながら様々な騒動を起こしていく。・・・ 夏目漱石の有名な原作を前田陽一監督が撮った。原作があまりに有名すぎてハチャメチャさは余り無いのだが、軽く観えて充分に楽しめる。この原作の人気を支えているのが、個性溢れる登場人物だが、「赤シャツ」(米倉斉加年)、「山嵐」(地井武男)、「うらなり」(岡本信人)等個性的な俳優を揃えて楽しく見れる。松坂慶子、宇津宮雅代... ...続きを見る

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2014/07/14 08:42
ぼくとママの黄色い自転車(2009)
ぼくとママの黄色い自転車(2009) 父(阿部サダヲ)と二人暮らしの少年(武井証)は、パリで暮らしていると聞かされてきた母(鈴木京香)が、小豆島に居ることを知り、愛犬を連れて小豆島へ向かう。・・・ 新堂冬樹の原作を河野圭太が撮った。家族の愛情を描いた物語というより、ロードムービー的な要素のほうが強い。小豆島へ向かう途中で出会う運送会社の若い女性(藤原里菜)、明石焼き屋の同じ年の娘(梅原真子)、岡山港で出会う老人(柄本明)などが多かれ少なかれ、懸命に母に会いに行く少年の姿から影響を受ける過程がうまく描かれている。それに引き換え、... ...続きを見る

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2014/07/10 17:38
バブルへGO!! タイムマシンはドラム式(2007)
バブルへGO!! タイムマシンはドラム式(2007) 財務省官僚(阿部寛)は、友人の家電メーカーの技師(薬師丸ひろ子)が偶然に作ったタイムマシンを使い、彼女を1990年にタイムスリップさせ、不動産取引総量規制を撤廃させてパブル崩壊を食い止めようとする。しかし、技師が行方不明になり、代わりにその娘(広末涼子)をタイムマシンに乗せる。・・・ ホイチョイ・プロダクションズ製作の映画。脚本は君塚良一。いや〜〜、兎にも角にも面白い。今となっては馬鹿馬鹿しいだけのバブル期にタイムスリップした娘の戸惑いは結構笑えるし、改めてあの時期の異常さも実感させられる... ...続きを見る

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2014/06/27 13:08
舟を編む(2013)
コミュニケーションが苦手な、出版社に務める若手社員(松田龍平)は、辞書編集部に転属になる。そこでは、新しい辞書を作る地道な作業が待っていた。・・・ 三浦しをんの原作を、渡辺謙作が脚本にし、石井裕也監督が撮った。辞書の編集という極めて地道な作業、絶対に映画の題材になりようがない物を敢えて映像で見せた所が面白いのだが、不器用過ぎる主人公、対照的に人付き合いは上手だが主人公を一番良く理解する同僚(オダギリジョー)、そして私的に主人公を支え続けることになる大家の孫(宮崎あおい)と登場人物の配置と兼... ...続きを見る

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2014/06/06 17:04
火火(2005)
夫と別れ、女手ひとつで姉弟を育ててきた陶芸家(田中裕子)は、古代穴窯を使った信楽自然釉を完成し、独り立ちする。ところが、息子(窪塚俊介)が白血病だということが分かり、骨髄移植のドナーを周囲の協力も得て探すが、見つからない。 陶芸家、神山清子の半生を高橋伴明監督が撮った。「ロード88 出会い路、四国へ」同様、骨髄バンクのPR映画の性格が強いが、こちらは実話だけに話が重い。リアルな闘病シーンなどは正視するのに努力が要る。 モデルとなった人物が生きている中で作られた映画ということで難しい面が多... ...続きを見る

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2014/05/16 18:10
花形選手(1937)
行軍演習に出た大学陸上の花形選手(佐野周二)は、その夜泊まることになった民家で一緒になった門付の女性(坪内美子、後坪内美詠子)の息子が病気になる所に居合わせる。医者代が払えない女は体を売りに夜出ていこうとする。彼は引き止めるが、どうすることも出来ない。・・・ 清水宏監督が得意とした学生物の一つ。時代背景もあって、軽い喜劇ではあるが、明るいだけの物ではない。行軍演習を描いているので、ロードムービー的要素もあり、大学陸上の花形選手と門付の女との身分を超えたロマンス物でもあり、血気盛んな若者たち... ...続きを見る

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2014/05/03 21:43
吹けば飛ぶよな男だが(1968)
チンピラのサブ(なべおさみ)達は、家出娘の花子(緑魔子)を誘い、ブルーフィルム撮影に使おうとする。しかし、嫌がる彼女を見かねて、サブと弟分のガス(佐藤蛾次郎)と共に彼女と一緒に関西へ逃げる。神戸でも彼女を知り合いのトルコ風呂の女将(ミヤコ蝶々)の所へ売るが、段々彼女の純情さに惚れていくサブであった。・・・ 山田洋次、森崎東の共同脚本を山田洋次が監督した。山田洋次監督の作品であるが、主人公の下品だがどことなく底抜けに人の良い所といい、長崎出身のカトリック信者で純情一筋のヒロインといい、森崎監... ...続きを見る

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2014/04/29 09:55
フレフレ少女(2008)
読書好きの女子高生(新垣結衣)は、あるきっかけで野球部のエースに恋をする。きっかけをつくろうと入部した応援団には一人(永山絢斗)しかおらず、他のクラブから強引に三人(柄本時生、染谷将太、斎藤嘉樹)を入部させ、活動を開始するが・・・ 女子高生が、男子がやるものだという「応援団」に入って、交流を深めていく内に人間的にも成長していくというよくある話である。基本的に、アイドル映画なので新垣結衣が可愛ければそれでいいのだと思うし、それには十分に成功している。学ラン姿で頑張っている姿は実に可愛く撮れて... ...続きを見る

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2014/04/23 09:48
白昼の死角(1979)
戦後、高利貸しを営み巨額の富を得た東大卒のエリート隅田(岸田森)は、資金繰りに行き詰まり自殺した。残された鶴岡(夏木勲(後夏八木勲))は違法な手形詐欺を繰り返し大金を手にする。検事(天知茂)の執拗な追求に遭うが、その度豊富な法知識を駆使して罪を逃れる。 戦後の有名な「光クラブ事件」を題材にした高木彬光の原作を村川透が撮った。原作の前半は「光クラブ」の顛末を描いたより史実に近いものになっているが、隅田の自殺から始まる本作では、殆ど省略されている。そういう事情もあってか、全体的に冗長過ぎる。二... ...続きを見る

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2014/04/22 20:27
薄桜記(1959)
旗本丹下典膳(市川雷蔵)は、中山安兵衛(勝新太郎)が高田馬場で仇を討つ現場に居合わせたが、その相手が同門であることを知るとその場を離れる。その後、仕官の口を紹介された上杉家家老名代の娘千春(真城千都世)に恋心を抱く安兵衛だったが、千春が典膳と祝言を上げると知るとその仕官の口を断り、堀部弥兵衛(荒木忍)の元に身を寄せ、播州浅野家に仕える。 五味康祐の原作を伊藤大輔が脚色し森一生が撮った。一言で言うと手慣れた仕事である。禁欲的な市川雷蔵と、活動的な勝新太郎という二大スターの持ち味を遺憾なく発揮... ...続きを見る

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2014/04/20 20:41
走れイチロー(2001)
リストラされた会社員(中村雅俊)は、娘(笹岡莉紗)と共に神戸に行った妻(浅野ゆう子)の元に向かう。妻は母校の高校でソフトボールの指導をしていた。当惑するが、活き活きとした妻の姿に刺激されて、新しい旅立ちの決心をする。 村上龍の「走れタカハシ」を原作に丸山昇一が脚本を書き大森一樹が撮った。懸命にスポーツをする姿に影響されるというのは誰にでもある経験だろう。そういう男達の群像劇になっている。打率よりも安打数にこだわり、ストイックな求道者の趣きのあるイチロー選手なら尚更であろう。また、彼が現実で... ...続きを見る

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2014/04/10 12:28
蜂の巣の子供たち(1948)
帰る先のない復員兵(岩波大介)は降り立った下関駅で戦災孤児たちと出会う。孤児たちはそこで傷病兵に使われ、ピンはねされながら生き延びていたが、仕事を求めて東へ向かう復員兵に着いて来る。 戦前、松竹で巨匠の名を縦にした清水宏監督だが、戦後は松竹を辞し、戦災孤児たちを引き取って養育する傍ら、独立プロを作って映画を撮った。その最初の作品が本作。自らが引き取った孤児たちを主役に、他のキャストも全員演技未経験者で撮っている。 ドキュメンタリー的手法で撮ったロードムービー、おまけに子供が主人公とくれば... ...続きを見る

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2014/03/30 14:40
蛇娘と白髪魔(1968)
孤児院で育った少女(松井八知栄)は、両親のもとに引き取られるが、そこには少女の存在を疎ましく思う姉(高橋まゆみ)が居た。その姉は蛙を狙ったり、背中が鱗だらけだったりとまるで蛇の化身のようだった。やがて、少女は蛇や蜘蛛に襲われたり部屋に監禁されたりと怖い目に遭うが・・・ 楳図かずおの怪奇漫画を原作に湯浅憲明が監督した。この時代に流行ったホラー物である。子供向けに作られているので、気楽に見える一遍になっているが、それでも小さい子供を怖がらせるには充分な映像だろう。やはり、怪奇物はモノクロに限る... ...続きを見る

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2014/03/29 14:48
BOX 袴田事件 命とは(2010)
昭和四一年、味噌工場の消失跡から一家四人の刺殺死体が発見される。警察はそこのボクサー崩れの従業員、袴田巌(新井浩文)を逮捕起訴する。一審裁判で主任判事を務めた熊本典道(萩原聖人)は供述調書に不自然な点を多く発見し、無罪を主張するが、多数決により、死刑判決を言い渡す。・・・ 再審決定が出た「袴田事件」を事実に基づき描いた映画。高橋伴明監督。 ベテラン監督らしく、社会性の強いドラマながら気負うこと無く淡々と犯罪の発生から死刑判決の確定、再審請求の棄却までを追っている。この事実の前には、どんな... ...続きを見る

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2014/03/27 17:21
僕らはココで生きていく(2013)
東北を襲った大震災。その後、被災地の復興の為に「いわて三陸復興食堂」というイベントを各地で開いていくシンガーソングライター、松本哲也とその周囲の人々の想いを追いかけたドキュメンタリー。 多くの家族や仲間の命が奪われた大地震と津波。自分の身にこんなことが降りかかってきたらこんなに前向きに生きていこうと思えるのだろうか?そう考えると、フィルムの中に写っている一人ひとりに頭がさがる想いで一杯になる。自分は何も出来ないけれど、せめてこの人達を誹謗するのだけは止めようと思う。そして、絶対にこういう人... ...続きを見る

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2014/03/26 11:34
ひまわり(2000)
同棲中の恋人(河村彩)と喧嘩中だった男(袴田吉彦)は、ニュースで小学校時代の同級生(麻生久美子)が亡くなったことを知る。同級生からの誘いもあり、彼女の葬儀に出かけ、彼女に淡い恋心を抱いていたことを思い出す。 行定勲監督の実質的なデビュー作。まだ、監督が若いせいか実験映画風な匂いがあって個人的には好きなのだけれど、一般の娯楽映画としては難解な印象を与えかねない。筋書きとしては、よくある話で同級生や関係のあった人達の証言から亡くなった女性の悲哀が浮かび上がってくるという話が、回想シーンを挟みな... ...続きを見る

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2014/03/08 17:56
本日休診(1952)
田舎町の開業医(柳永二郎)は、戦後甥(増田順二)に院長を任せて再出発してから一年目になる日、皆が温泉旅行に出かけた後「本日休診」の札を掲げていた。しかし、次々起こる騒動に巻き込まれ、休診どころではなかった。その後も人のいい院長の周りは頼ってくる人ばかりで・・・ 井伏鱒二の原作を澁谷実監督が撮った群集劇。最初から軍隊生活から抜け出せないノイローゼの発作を起こす三國連太郎が出てきて度肝を抜かれる。他にも当時まだ単なる二枚目俳優だった鶴田浩二がチンピラ役で出てきて、佐田啓二と共演したり、淡島千景... ...続きを見る

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2014/03/07 15:37
フランケンシュタイン対地底怪獣(1965)
戦後、ドイツから広島に輸送された「不死の心臓」は、原爆にも耐えて十五年後少年の姿となって人間の前に現れる。保護されていたが脱走し、山中にこもって生活する。そこに現れた地底怪獣と対決するが・・・ 本多猪四郎監督、円谷英二特撮技術による日米合作映画。フランケンシュタインのシリーズはこれと「サンダ対ガイラ」の二本が作られるが、いずれも悲哀に満ちたものとなっている。この作品でも人間の心を持っているフランケンシュタインに何ら悪意はない。それどころか、女性科学者(水野久美)を地底怪獣から身を挺して守っ... ...続きを見る

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2014/03/03 11:03
パンダフルライフ(2008)
ジャイアントパンダの生態を、和歌山のアドベンチャーワールドから中国の四川省の成都パンダ繁育研究基地に里帰りする子パンダ二頭を中心に追ったドキュメンタリー。 パンダに関する初歩的な知識から始まり、パンダの生態に詳しく迫り、保護、繁殖の為に国境を超えて奮闘する人達の姿を丹念に追って、自然保護のあり方について考えさせられる良質のドキュメンタリーになっている。とは言え、取っ付き易く作られているので、家族連れでの鑑賞には最適の映画といえるだろう。 この映画が公開された年に四川省を大地震が襲った。パ... ...続きを見る

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2014/03/01 17:51
BU・SU(1987)
根暗な女子高生(富田靖子)は、母(丘みつ子)との折り合いが悪く、東京の叔母(大楠道代)のもとで芸者見習いをしながら高校に通い始める。ふとしたきっかけで、文化祭の実行委員になり、「八百屋お七」を踊ることになるが・・・ 市川準監督のデビュー作。元々、映画というものはサイレントで重要な台詞だけが字幕で入っていたもの。台詞を最小限に抑えて、俳優の表情、動きを追っていくこの監督の映画にはそういう匂いが溢れている。 一人の少女の本当に小さいかもしれないけれど確実な進歩が丹念に描かれていて、好感の持て... ...続きを見る

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2014/02/26 17:44
ブタがいた教室(2008)
小学校六年生の担任になった新任教師(妻夫木聡)は、子豚を連れてきて「一年間育てて、最後に食べよう」と提案する。豚に「Pちゃん」と名前をつけて可愛がるが、卒業が間近になって、食べるのか、食べないのか児童の意見は二分される。 大阪で実際に行われた授業実践を元に作られた映画。児童が豚と奮闘するシーン、その後に展開される白熱した議論。もちろん、この討論の部分は台本なしで行われたそうで、出演している子供達が本音を戦わせています。そういう意味では、ドキュメンタリーといった方がふさわしいのかもしれません... ...続きを見る

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2014/02/24 10:57
白昼堂々(1968)
閉鎖された炭鉱の労働者たちは親分(渥美清)のもとでスリで生計を立てていた。そこに昔の仲間(藤岡琢也)が訪ねてきて今は東京の百貨店の保安係をやっていると聞き、皆で東京に出て集団でスリをはたらくが・・・ 野村芳太郎監督の喜劇。流石に、スリ仲間の友情、それを追いかける刑事(有島一郎)との駆け引き、一癖も二癖もあるヒロイン(倍賞千恵子)とのやりとりなど楽しめる要素を各所に散りばめて、上手く纏めている。ただ、それだけにもうひとつ物足りない感じはする。どこか、破天荒であったり、破滅的であったり、常識外... ...続きを見る

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2014/02/19 17:20
不良少年(1961)
宝石店で強盗をはたらいた少年のその後の少年院での生活を中心にドキュメンタリー風に描いた物語。 「他の追随を許さない」という言葉は羽仁進監督のためにあると言っても過言ではない。ドキュメンタリー映画の監督として頭角を現した後、劇映画に転じた。その手法はどこまでがドキュメンタリー(真実)でどこからが虚構なのかわからない不思議な感覚に観客を叩き込む。この映画にしても、もちろん全部虚構なのだが観ているうちに明日この映画の主人公に危害を加えられたら・・・という恐怖にかられてしまう。こういう感覚を味わわ... ...続きを見る

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2014/02/13 16:50
バッテリ-(2007)
中学生になったばかりの巧(林遣都)は投手として並外れた才能を持っていた。一家で田舎町に引っ越してきた彼はそこで豪山田健太)と出会い、心を通わせ合いながら真のバッテリーとして成長していく。 有名なあさのあつこの原作を映画化した作品。ロケ地、岡山県高梁市の風景が美しい。原作にほぼ忠実に書かれた脚本であるが、青春ドラマであると同時に、主人公の家族について丁寧に描いていて良質の家族再生の物語になっている。特に、母親役の天海祐希の演技が素晴らしく、その感情の起伏や変化が手に取るように分かり、清々しい... ...続きを見る

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2014/02/12 18:20
ひまわりと子犬の7日間(2013)
捕獲した凶暴な母犬を殺処分から救おうとする保健所職員(堺雅人)の奮闘を描く。 宮崎の保健所での実話を元にしたものらしいが、映画としてみると少し話の組み立て方が強引すぎる感じ。第一、この一頭だけ殺処分までの期間を伸ばして他の犬はどんどん処分していくわけだし、最後には主人公の保健所の職員が引き取るのだったら、最初からトラブル起こさずに引き取ってから慣れさせていけばいいわけだから単純なトラブルメーカーとしか思えない。脚本の段階で工夫が必要だったと思う。 救いは、保健所の職員を演じた、でんでんや... ...続きを見る

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2014/02/08 15:28
はやぶさ/HAYABUSA(2011)
小惑星探査機「はやぶさ」の打ち上げ準備段階から帰還までを、偶然このプロジェクトに関わることになった若い女性科学者(竹内結子)を目を通して描く。 はやぶさの物語は映画だけで三社競作となったが、その中では群を抜いてこの作品が良い。何より登場人物に後ろ向きの人間が一人も居ない。実際のはやぶさの現場がそうだったのだろう。個人的な悩みや恨みを仕事場に持ち込むような人がいては困難なプロジェクトが進むわけがない。中でも、プロジェクトマネージャー役の佐野史郎が秀逸。他の二本でこの役をやった俳優には申し訳な... ...続きを見る

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2014/02/07 09:56
花の高2トリオ 初恋時代(1975)
夏休みを利用して東京に出てきた三人の女子高生(森昌子、桜田淳子、山口百恵)が、偶然に知り合った大学のボート部のキャプテン(夏夕介)の協力を得て、身を寄せた先の主人(フランキー堺)の夢を引き継ぎ、交通事故で両親を失った子供のために熱気球を作り、祖父母のもとに送り届けるという青春物語。 アイドル映画はこうでないといけない。決して、文芸大作やら悲恋物語やらを狙ってはいけない。観客はそんな物語の筋よりもアイドルたちの天真爛漫な笑顔を見たいのだから。その点、この映画は主人公三人の笑顔に満ち溢れている... ...続きを見る

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2014/02/06 16:31
光の雨 連合赤軍事件(2001)
連合赤軍による集団リンチ殺人を扱った映画を撮影していく過程を追ったドキュメンタリー風の映画。 連合赤軍事件を扱った映画を撮影していく過程をフィクションとして映画にしようという発想が面白い。監督が自分の当時の記憶の重さに耐えられなくなって逃げ出してしまう反面、その時代を知らない若者たちが真剣に当時の若者の苦悩に向きあおうとしていく。その過程を見せつけることによって、単なる犯罪者と呼ぶのも英雄視することも出来ない革命を叫びながら結局は犯罪に走った彼らの葛藤を、うまく観客一人一人に個人的な問題と... ...続きを見る

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2014/01/31 08:40
ペコロスの母に会いに行く(2013)
「バカ」や「ボケ」に限りなく深い愛情を持った喜劇を数限りなく作ってきた森崎東監督の最新作。認知症が進行していく母(赤木春恵)と、介護する男やもめの息子(岩松了)の物語。 いやーー、泣きました。本当にボロボロ泣きました。その認知症になっていく母親に対する眼差しの暖かさは一言では表せません。もちろん、いっぱい笑いましたけどね。呆けると言うのは、他人を笑わせたり泣かせたり怒らせたりするから素晴らしいことなのですね。大事なことを教えられました。 死人の世界と現世を自由に行き来している母親の姿から... ...続きを見る

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2014/01/25 18:08
冬の華(1979)
暴力団組織を裏切った男(池部良)を殺した男(高倉健)が、身元を偽り、自分の殺した男の娘(池上季実子)と文通を続ける。出所した男はその娘と偶然再会するが、身元を明かさず、また組を裏切った男を殺してしまう物語。 「網走番外地」シリーズなどを見ていると、高倉健という俳優は喜劇役者としても大成したであろう芸達者である。ところが、年を経るに従って、どこか哀愁を帯びた禁欲的な男しか演じなくなってしまった。その一般的なイメージにぴったり当てはまる役がこの映画で演じた役のような気がする。あまりに、はまり役... ...続きを見る

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2014/01/19 12:26

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