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みんなの「さ行」ブログ

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洲崎パラダイス赤信号(1956)
洲崎パラダイス赤信号(1956) 行くあての無くなった男(三橋達也)と女(新珠三千代)は、ふらっとバスに乗り、売春防止法施行直前の赤線地帯「洲崎パラダイス」前で降りる。女は赤線地帯入り口前の飲み屋で住み込みで働き、男はそこの女将(轟夕起子)の紹介で近所の寿司屋の出前持ちとして働くこととなる。そのうち女は飲み屋の常連の神田のラジオ店の主人(河津晴三郎)とねんごろになり彼の紹介で神田へ越して行ってしまう。男は神田まで探しに行くが見つけられない。 ・ ・ ・ 芝木好子の原作を川島雄三監督が撮った。様々な意味で「一線を超えれない」... ...続きを見る

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2017/09/09 22:12
しいのみ学園(1955)
しいのみ学園(1955) 心理学教授(宇野重吉)の長男(河原崎建三)は脊髄性小児麻痺(ポリオ)の後遺症で足が不自由である。野球がしたいのだが仲間に入れてもらえない。そんな時に弟(岩下亮)も同様に足が不自由になった。そこで妻(花井蘭子)と協力し、障害児のための学校を設立する。そこで教え子(香川京子)も働くこととなる。 ・ ・ ・ 福岡学芸大学の教授であった山本三郎(後のf地三郎)の著書「しいのみ学園」を原作に清水宏監督が撮った。山本氏がしいのみ学園を設立した1954年には障害児のための学校制度は全くなく、全国的にも先... ...続きを見る

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2017/07/20 18:46
せんせい(1989)
せんせい(1989) 東京の佃島にある中学校は、夏休みで廃校になることが決まっていた。国語教師(渡瀬恒彦)は夏休みの学校が取り壊されるまでの間、補修授業をやりたいと思い提案するが相手にされない。しかし、若い音楽教師(南果歩)が一緒にやると言うと、他の先生方(松方弘樹、梅宮辰夫、千葉真一など)も参加することになる。 ・ ・ ・ 重森孝子の脚本を山城新伍監督が撮った。いわゆる実録やくざもので銀幕を飾ったスターたちが総出演して学校を舞台にした人情劇を作ったこと自体が面白い。それに加え、内海桂子・好江や三代目江戸家猫八... ...続きを見る

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2017/05/18 18:20
白ゆき姫殺人事件(2014)
白ゆき姫殺人事件(2014) 化粧品会社の美人OL(菜々緒)が殺される。この事件を追っているワイドショーのディレクター(綾野剛)は、被害者の同僚の地味なOL(井上真央)に疑いをかけ取材を進めると同時に、その過程をTwitterに書き込んでいった。Twitter上ではそのOLの本名や顔写真を始めとした様々な情報が次々と暴かれていく。 ・ ・ ・ 湊かなえの原作を中村義洋監督が撮った。映像化するには困難な原作をわかりやすく見せてくれている。無数の世間の無責任な噂話が積もり積もると、一人の人間をいとも簡単に凶悪な犯罪者に仕立... ...続きを見る

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2017/01/23 21:46
殺人狂時代(1967)
殺人狂時代(1967) 心理学教授(仲代達矢)はある日突然「日本人口調節審議会」と名乗る人たちから命を狙われるようになる。新聞記者(団令子)と車泥棒(砂塚秀夫)と協力しながら、殺し屋たちを倒していった彼は、相手のボス(天本英世)と対決する。 ・ ・ ・ 都筑道夫の原作を岡本喜八監督が撮った。ナチスドイツの優生思想に基づく大量殺戮を批判するというメッセージを明確に前面に打ち出した作品である。そのメッセージ性を薄めるために喜劇仕立てにして、主人公のキャラクターもつかみどころのない飄々とした性格にしているが、ヒットラー... ...続きを見る

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2017/01/01 22:38
サザエさん(1956)
サザエさん(1956) 明朗快活だがおっちょこちょいのサザエ(江利チエミ)は、父母弟妹(藤原釜足、清川虹子、小畑やすし、松島トモ子)と五人暮らし。やがて親戚のノリスケ(仲代達矢)も同居する様になる。ひょんなことで知り合ったフグ田さん(小泉博)から紹介された探偵事務所で働くことになるが・ ・ ・ 長谷川町子原作の人気漫画を青柳信雄監督が撮った。今でこそ、テレビアニメが有名なサザエさんであるが、私の小さかった頃はサザエさんといえば江利チエミであった。のちに放送されたテレビドラマでも江利チエミが主演していたのでほとんど... ...続きを見る

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2016/11/08 14:21
サクラ花−桜花最後の特攻−(2015)
サクラ花−桜花最後の特攻−(2015) 第二次世界大戦末期の夏、茨城県の基地から一式陸上攻撃機が「人間爆弾」と呼ばれた日本海軍最後の特攻兵器「桜花」を搭載して沖縄へ向かった。あくまでも冷徹に任務を遂行しようとする機長(緒形直人)以下、 「桜花」に機上する沖田(佐久間悠)や入隊したての尾崎(大和田健介)など八名が搭乗した。途中アメリカ機の攻撃を受けて搭乗員に死者を出しながら敵艦隊の上空までたどり着き、 「桜花」を切り離すが・ ・ ・ 松村克弥監督作品。特攻を題材にした映画では、出撃するまでの話がメインになる場合がほとんどであるが、... ...続きを見る

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2016/11/07 11:32
サヨンの鐘(1943)
サヨンの鐘(1943) 日本占領下の台湾の高地に住む原住民の娘サヨン(李香蘭、後山口淑子)は、近所の子供達を引き連れながら豚の世話をして毎日を楽しく暮らしていた。内地への留学から帰ってきた恋人(島崎溌)と一緒に女人禁制の湖に入ってしまったサヨンは村から追放されるが、子供達が食料を持ってきてくれる。 ・ ・ ・ 台湾で実際にあった日本の警察官の出征の見送りの途中で少女が遭難した事件を題材に、清水宏監督が撮った。台湾の先住民に対する皇民化教育を奨励する国策映画なのだが、肝心の皇民化教育を行っている日本の警察官の苦労話... ...続きを見る

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2016/11/02 21:36
さようならの季節(1962)
さようならの季節(1962) 横浜の港でクリーニング店で働く高志(浜田光夫)は幼馴染の幸子(吉永小百合)と再会する。二人は互いに好意を寄せるが、故郷の田畑を失った幸子一家は、ブラジルへの移住を間近に控えていた。幸子の移住を止めるべく、高志は東奔西走するが・・・ 三木勝己他脚本、滝沢英輔監督作品。吉永・浜田コンビによる青春映画だが、ブラジル移住を考えなければならない当時の日本の貧困層の実像を描いて、現在から見ると色々と考えさせれる作品となっている。幸子には人数合わせのために籍を入れた形式上の夫(武藤章生)が居たり、姉(香... ...続きを見る

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2016/09/29 17:01
その人は昔(1967)
その人は昔(1967) 北海道の日高に暮らす貧しい青年(舟木一夫)と少女(内藤洋子)は、親の反対を押し切って東京で暮らし始める。青年は印刷工場で少女はウェイトレスとして働きはじめるが、都会に馴染んできた青年は毎晩酒を飲みギャンブルに耽るようになる。寂しくなった少女は裕福な青年(山中康司)に心惹かれていく。しかし、その裕福な青年はある日突然妻を連れてアメリカへ行ってしまう。少女は、初心に戻り青年に会いに行く。お互いの愛情を確認しあった二人は翌日再会することを約束して別れるが、その翌日青年は印刷工場で大怪我を負ってしま... ...続きを見る

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2016/09/22 21:43
さらば夏の光よ(1976)
さらば夏の光よ(1976) 同じ予備校に通う南条(郷ひろみ)と野呂(川口厚)は、ハンバーガーショップで働く京子(秋吉久美子)に同時に恋をする。一緒に働くことになった南条は京子と親しくなるが、一途に京子のことを思う野呂のために身を引く決心をする。・・・ 遠藤周作の原作を山根成之監督が撮った。遠藤周作の原作とは随分異なった筋書きにして、主役の郷ひろみを際立たそうとしているが、余り成功していないように見える。内面の葛藤を上手に表現できずに乱暴な振る舞いに走ってしまうというこの時期の青春映画には典型的な人物像を演じているのだ... ...続きを見る

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2016/08/25 11:24
零戦黒雲一家(1962)
零戦黒雲一家(1962) 第二次世界大戦末期、南方前線の小島に素行不良の兵たちが集まった分隊が置き去りにされていた。そこに新たに中尉(石原裕次郎)が赴任してくる。それまで隊を率いていた兵曹(二谷英明)らは最初は反抗していたが、その飛行機の腕と人柄に徐々に惹かれていく。・・・ 萱沼洋の原作を星川清司、舛田利雄が共同脚色し、舛田利雄監督が撮った。明らかに、岡本喜八の「独立愚連隊」シリーズを意識して作られた作品だが、娯楽作品として楽しめるのは、こちらの方かもしれない。娼婦に身を落とした兵曹の恋人(渡辺美佐子)が漂着してく... ...続きを見る

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2016/08/18 17:48
シン・ゴジラ(2016)
シン・ゴジラ(2016) 東京湾から巨大生物が現れて、東京の街を襲い甚大な被害が出る。政府は、早速危機対策に乗り出すが、有効な手が打てない。その対策のチームの指揮を任された内閣官房副長官(長谷川博己)は急遽来日したアメリカの大統領特使(石原さとみ)などと協力しながら事にあたる。しかし、再び巨大生物は進化を遂げて最上陸する。 ・ ・ ・ 庵野秀明が脚本と総監督、樋口真嗣が監督をして作った。ゴジラの恐怖を描くというよりは、ゴジラの出現という「緊急事態」に日本政府がどういう風に対応するかということを中心に、娯楽映画に仕立... ...続きを見る

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2016/08/02 17:43
さようならCP(1972)
さようならCP(1972) 横浜の町で暮らしながら障害者運動をしているCP(脳性麻痺)の人達の生活と、周囲の人間との様々な軋轢を追う。・・・ 原一男監督のデビュー作。障害者運動の中で異彩を放ち当事者運動の魁となった「青い芝の会」の活動の様子を収めた貴重な記録として語られることの多い本作品だが、この作品の魅力はそんなところには全く無い。 人間が生きていくにあたって、敢えて見たくないものが世間にはいっぱいある。そういうものを見てしまうと自分の生きている基盤が崩されてしまうからだ。この作品に登場する「障害者」は、普通の人... ...続きを見る

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2016/05/12 22:47
ションベンライダー(1983)
ションベンライダー(1983) いつもガキ大将(鈴木吉和)にいじめられている中学生三人組(河合美智子、永瀬正敏、坂上忍)は、目の前でガキ大将が誘拐されるのを目撃する。三人は彼を救出するため横浜に向かうが、そこで誘拐犯を取り戻すように暴力団から指令を受けている男(藤竜也)と出会い、一緒に行動するが・ ・ ・ 相米慎二監督作品。企画としては明らかに第二の「セーラー服と機関銃」を狙ったものであろうが、ヤクザの抗争の部分が少なく中学生たちの行動を中心に描いているので、少し趣の異なった作品になっている。どちらが良いかは好みであろう... ...続きを見る

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2016/03/24 17:44
砂の女(1964)
砂の女(1964) 昆虫を求めてやってきた男(岡田英次)は、女(岸田今日子)が住む砂の穴の下に建てられた家で一夜を明かす。翌朝起きると外に出るための縄梯子が外されていて、家に降ってくる砂を掻き出す作業を手伝わされる。男は脱出するために様々な手を使うが・・・ 安部公房の原作を当人が脚色し、勅使河原宏監督が撮った。登場人物がほとんど二人だけの一種の不条理劇であり、人間は自由を真に求めているのか、女の持つ「巣作り本能」のようなものの上に男は安住したがるもの、それが男女の関係の本質ではないかなど、テーマを考えだすと切... ...続きを見る

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2016/03/02 21:57
選挙フェス(2015)
選挙フェス(2015) 2013年の参議院議員選挙、元、レゲエ・ロックバンド「犬式 a.k.a. Dogggystyle」のボーカルだった三宅洋平氏が立候補した。彼の選挙運動のスタイルは音楽活動と政見演説を融合させた「選挙フェス」と銘打った独特なものだった。・・・ 杉岡太樹監督が撮ったドキュメンタリー。何も前振りの説明もなく、いきなり何の遠慮もなく、三宅の選挙活動を中心にその間に一人で悩む姿も含めて、「全てをカメラに収めてやる」という執念のようなものを感じさせながら追いかけている。三宅の選挙運動が中心になるので彼... ...続きを見る

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2016/02/27 21:53
セーラー服と機関銃(1981)
セーラー服と機関銃(1981) 父親を亡くしたばかりの女子高生(薬師丸ひろ子)の前にヤクザが現れて先代組長(藤原釜足)の遺言で組長になってくれという。断ると、若頭(渡瀬恒彦)が討ち入りに行くと言うので、引き受けるが、・・・ 赤川次郎の原作を田中陽造が脚色し相米慎二監督が撮った。一言で言えば、普通の女子高生が「愚かな女」になる過程を描いた映画。そして、この愚かな女がどんなに魅力的な存在かを説いた映画である。女子高生がヤクザの組長になるという荒唐無稽な設定からこれだけ濃密な人間ドラマに仕立てあげたスタッフの力量は見事。ヤクザ... ...続きを見る

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2016/02/26 21:50
昭和残侠伝 唐獅子牡丹(1966)
昭和残侠伝 唐獅子牡丹(1966) 左右田組の客人(高倉健)は、弟分(津川雅彦)の結婚を認めてもらうために、榊組の組長(菅原謙二)を斬った。しかし、出所してきてみると、榊組は未亡人(三田佳子)が仕切っていたが、左右田組の親分(水島道太郎)の嫌がらせにあって、職人の数も減り苦しい思いをしていた・・・ 佐伯清監督作品。「昭和残侠伝」シリーズ第二作目。お決まりのシーンも出て来るが、基本的には主人公と未亡人の恋愛物である。自分の素性を言い出すことが出来ず、陰ながら応援することに徹する主人公と、女の弱みを見せながらも一家の大黒柱として... ...続きを見る

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2016/02/04 07:46
首相官邸の前で(2015)
首相官邸の前で(2015) 福島で起こった原発事故。最初はそれに当惑していた当事者たちが、その思いを怒りに変え、「原発反対」の名のもとに集まっていき、大きなうねりとなって首相官邸前の大規模なデモに結実していく。 社会学者、小熊英二氏の初監督作品。これまでに大小様々な所で行われてきたデモや集会の様子は、最近は「youtube」等のサイトに無数にアップロードされている。そういう映像の中から、福島第一原発とそれに呼応する形で起こってきたデモが自然発生的に起こり、首相官邸前の大きなデモに発展するまでの映像をピックアップして、... ...続きを見る

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2016/01/31 22:05
純愛物語(1957)
純愛物語(1957) 上野で掏摸をはたらいていた戦災孤児、貫太郎とミツ子(江原真二郎、中原ひとみ)はお互いに好意を持っていたが、警察に捕まり、少年院へ別々に送られてしまう。その間、ミツ子は身体に異変を感じるようになっていた。小さい頃に原爆投下直後の広島に母親を探しに行ったことが有ったのだ。少年院から脱走したミツ子を貫太郎が探しだした頃にはミツ子の身体は弱り切っていた。・・・ 水木洋子の脚本を今井正監督が撮った。社会派とも言われる今井監督だが、真骨頂は若者達の活き活きとした表情を捉える旨さだと思う。主人公の身体が... ...続きを見る

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2015/12/25 12:06
1999年の夏休み(1988)
1999年の夏休み(1988) 全寮制の中学校の夏休み、四人の中学生が残された。その一人、悠(宮島依里)が湖に身を投げる。和彦(大宝智子)への思いを受け容れられなかった為である。同じく和彦を愛する直人(中野みゆき)との関係がギクシャクする中、悠とそっくりな薫という転校生が寮に入ってくる。・・・ 萩尾望都の原作を岸田理生が脚色し、金子修介監督が撮った。少年の同性愛への目覚めという、スキャンダラスなテーマに挑戦した原作を、その雰囲気を壊すこと無く映像化している。登場人物を最小限の四名に絞り、少年役を少女に演じさせることによっ... ...続きを見る

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2015/12/16 21:54
三十六人の乗客(1957)
三十六人の乗客(1957) 刑事(小泉博)は退職するつもりで愛人(淡路恵子)と夜行バスでスキーに出かける。ところが、そのバスに強盗犯が乗っている可能性が高いことを、同じ部署の刑事の義父(志村喬)から知らされて・・・ 有馬頼義の原作を、井手雅人、瀬川昌治の共同脚本で杉江敏男監督が撮った。娯楽映画を数多く撮って来たスタッフらしく、サスペンス映画はこうやって作るのだという所を、無駄なく抑えてある絶品。刑事の仕事に嫌気が差しながら事件の捜査を一人で努めなければならなくなった主人公の葛藤と平行して進んでいく、走行中のバスという... ...続きを見る

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2015/12/15 18:10
新・唐獅子株式会社(1998)
新・唐獅子株式会社(1998) 六年の刑期を終えて出所したヤクザ(赤井英和)は、自分が居ない間に暴対法の前にすっかりケーブルテレビ局に変わっている組の姿に驚いた。局長に収まった彼だったが、連続して配下のヤクザが襲われるという事件に巻き込まれ・・・ 小林信彦の原作を前田陽一監督が撮った。とは言え、前田監督はこの映画の撮影中に急逝。残りは、長濱英孝、南部英夫両氏が監督を引き継いだ。そういう不運に見舞われた作品である事を差し引いても、成功したとは言えない出来である。最初のほうの主人公が暴力団をめぐるあまりの環境の変化に驚くとこ... ...続きを見る

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2015/11/15 11:06
シミ金のオオ!市民諸君(1948)
シミ金のオオ!市民諸君(1948) 新円成金(高屋朗)は間違えて、大金を叩いて無人島を買ってしまった。秘書(南進一郎)はそこにレジャーランドを作って株を売って儲けようと提案する。そこで、書生(堺駿二)と成金の娘(朝霧鏡子)を連れて無人島に向かうが、そこには、漂流してそこに辿り着き、原始的な生活をしていた人達(清水金一、勅使河原幸子等)がいた。・・・ 横井福次郎の漫画を原作に川島雄三監督が撮った。戦後の世相の中で成金が「文化、文化」と軽薄に騒いでいるのを風刺したドタバタ喜劇である。「シミキン」こと清水金一と堺駿二のコンビを始め... ...続きを見る

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2015/11/06 08:55
さよならジュピター(1984)
さよならジュピター(1984) 太陽系の他の惑星にも人類が住むようになってきた頃、木星を太陽にしてその周りで快適に暮らせるようにしようとする計画が実行されていた。しかし、ブラックホールが地球に向かって接近していることが分かり、木星を爆発させてブラックホールの軌道を変えようと言う計画に変更された。・・・ 小松左京の原案、脚本を橋本幸治監督が撮った。この映画だが、最初は森谷司郎監督が撮る予定だったらしい。森谷監督ならば、プロジェクトの実行責任者(三浦友和)とそれを阻止しようとするかつての恋人(ディアンヌ・ダンジェリー)の物語... ...続きを見る

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2015/10/20 17:13
戦争と青春(1991)
戦争と青春(1991) 東京の下町に住む女子高生(工藤夕貴)は、夏休みの宿題に「戦争を追体験する」というレポートが出たので、東京の大空襲の時に生き別れた娘を待っている伯母(奈良岡朋子)や父(井川比佐志)の話を聞き、伯母の過酷な運命を知る。・・・ 早乙女勝元原作、脚本、今井正監督作品。一般市民からの出資を募って制作された映画で、今井監督の遺作となった。戦争の犠牲になるのはいつも子供と若者だという一貫したテーマに添った、現代の若者を主人公にした爽やかな一遍に仕上がっている。映画として見ると現代と過去の物語が錯綜してい... ...続きを見る

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2015/08/05 18:23
三億円をつかまえろ(1975)
三億円をつかまえろ(1975) 泥棒仲間の二人(長門勇、谷村昌彦)は、昔仲間の塾講師(有島一郎)、元農協の職員(渡辺篤史)を引き込んで、農協の金庫から現金を盗み出そうと計画する。若い女房(伊佐山ひろ子)に逃げられた塾講師は二歳の息子(森本稔)と一緒に参加するが・・・ 菊島隆三脚本、前田陽一監督作品。前田監督の作品にしては珍しく、話を無理に喜劇に創りあげるのではなく、犯罪サスペンス物の要素を大事にしつつ軽い娯楽作品に仕上げている。アイデアとしては、三億円事件と「子連れ狼」のパロディーで、目新しいものではないが、犯罪仲間、ひ... ...続きを見る

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2015/08/01 16:08
死の棘(1990)
死の棘(1990) 作家(岸部一徳)は、浮気が妻(松坂慶子)にばれる。妻は幼い子供達(松村武典、近森有莉)の前でも構わず夫を罵倒し続ける。精神に変調をきたし始めた妻を見かねた夫は自分の故郷へ帰り、妻を精神病院に入院させる。・・・ 島尾敏雄の原作を小栗康平監督が撮った。何の娯楽性もないこれぞ純文学というような原作を映画にしようとしたのは、小栗監督の冒険心の表れと言ってもよかろう。他人の不幸ほど傍から見ていて滑稽なものはないもので、この深刻な物語もこうやって映像で突き付けられるとコメディーになってしまう所が面白い... ...続きを見る

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2015/07/23 21:31
地獄(1979)
地獄(1979) 孤児院で育った女性(原田美枝子)はカーレースで大事故に遭い、山中の温泉街に向かうが、その途中、列車から転落しそうになったところを男(林隆三)に助けられる。その男の実家に連れて行かれるが、そこで彼女は、母親(原田美枝子二役)が義弟(西田健)と不義を働いた末に産まれた子で、その男は実の兄であることを知る。・・・ 田中陽造の脚本を神代辰巳監督が撮った。中川信夫監督の「地獄」よりも現世の人間関係に重きをおいて作られた作品である。主人公は、義母(岸田今日子)や夫(田中邦衛)に対する母親の復讐心を一心... ...続きを見る

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2015/07/02 17:18
先生あした晴れるかな(1994)
先生あした晴れるかな(1994) 小学五年生の太(大野柊平)は中学受験を目指すこととなり大好きなサッカーを止めて塾に通い始める。一方、圭二(倉片陽介)は両親が離婚し母親(范文雀)が付き合っている男性(森本レオ)ともうまくいかなかった。この二人が突然教室で暴れ出すようになる。担任教師(渡辺梓)は二人の心を理解しようと奮闘する。 坂田和子の原作を中山節夫監督が撮った。一貫して教育問題を扱ってきた中山監督が、当時加熱し始めた中学受験に題材をとった作品である。一種の教育映画なのだが、中山監督が撮ると説教じみたところがなく、人間ドラ... ...続きを見る

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2015/05/02 18:26
しのぶの明日(1984)
しのぶの明日(1984) 浅草の蕎麦屋の娘(紺野美沙子)は、恋人(北詰友樹)と行った八丈島で交通事故に遭い、失明する。一時は絶望して自殺を試みるが、親友(桂木文)の紹介で盲導犬の訓練士(勝野洋)と知り合う。やがて、日常生活訓練をはじめて自立への足がかりを掴んでいく。 柴田輝二の原作を上野英隆監督が撮った。盲導犬協会の後援を受けて作られた視覚障害者に対する啓蒙映画的な側面の強い映画である。中途失明してからの歩行訓練や盲導犬の訓練については詳しく説明されていて、失明しても社会復帰できるという明確なメッセージを発している... ...続きを見る

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2015/04/30 09:44
スペインからの手紙 ベンポスタの子どもたち(1993)
スペインからの手紙 ベンポスタの子どもたち(1993) 母親を亡くした男の子(源啓介)は、年の離れた兄(緒形直人)と一緒に暮らせるようになるが、なかなか周囲になじめず登校拒否児になってしまう。そんな彼の夢であるスペインのベンポスタへ行って、サーカスをやるという夢を実現すべく、スペインへ行く。現地通訳(原田知世)の助けを借り、弟を残して兄は帰国するが、気が気でない。やがて、ベンポスタのサーカス団の日本公演が有り、その一員として帰ってきて、見事な演技を見せる。・・・ 朝間義隆監督作品。スペインに「ベンポスタ子ども共和国」というところがあることはこの... ...続きを見る

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2015/04/24 17:19
下町の太陽(1963)
下町の太陽(1963) 化粧品会社の女子行員(倍賞千恵子)は、同僚の正社員を目指している男(早川保)と現在の貧乏な生活から抜けだして郊外の団地に住むことを夢見ていた。ある日、弟(柳沢譲二)が万引きを働き補導される。それがきっかけで、近くの鉄工所で働く不良っぽい工員(勝呂誉)と知り合う。 ・ ・ ・ 山田洋次監督の長編出世作である。主演の倍賞千恵子が歌ったヒット曲にあやかって作られた映画で、倍賞千恵子の魅力を最大限に見せようとした作品である。下町の貧乏な生活からどうにかして抜け出そうとする高度成長期の若者の心情は、... ...続きを見る

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2015/04/18 13:16
少年(1969)
少年(1969) 十三歳の少年(阿部哲夫)は、傷痍軍人の父(渡辺文雄)、母(小山明子)、弟(木下剛史)と共に全国を転々としながら当たり屋をして生計を立てていた。最初は怖がっていた少年も慣れるにつれて上手になり、自分から進んで当たりに行くようになるのだが、・ ・ ・ 田村孟の脚本を大島渚監督が撮った。一九六六年に実際にあった事件を題材にしている。大島渚監督にしては珍しく叙情性を前面に押し出したロードムービーである。只、やはりもう一つ生活実感に乏しい作品になっている。両親が悪いことをやっていると分かっていながら... ...続きを見る

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2015/03/26 08:37
さくら隊散る(1988)
さくら隊散る(1988) 戦時中、広島で公演を行っていた移動劇団「桜隊」は、原子爆弾投下により、丸山定夫以下、広島に居た九名全員が死亡した。 江津萩枝の原作を本に、新藤兼人監督の、一部再現ドラマを交えながらのドキュメンタリー作品。戦時中、新劇は危険思想を持っているとされ、徹底的に弾圧された。俳優達も刑務所に何回も入れられることは珍しくなかった。そんな御時世でも皆に演劇を見せたいという情熱は変わらず、いわば国家当局と妥協した形で移動演劇隊というのを作り、各地で慰問公演を行うという形を取った。桜隊はたまたま広島を拠点に... ...続きを見る

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2015/03/24 22:44
白い犬とワルツを(2002)
白い犬とワルツを(2002) 突然、妻(藤村志保)に先立たれた樹木医(仲代達矢)は、家の近くで白い犬を見るようになる。妻の幽霊かと思われるその犬を可愛がるが、娘達(若村麻由美、南果歩)等の他人にはその姿は見えない。・・・ テリー・ケイの原作を、森崎東が脚本を書き、月野木隆監督が撮った。原作はアメリカの南部が舞台らしいが未読。日本に舞台に置き換えるていだけではなく、ストーリーもかなり変えているらしい。在日韓国人を出したり、その仲間に主人公が襲われたりする所は、脚本の森崎さんの個性が匂うが、この映画の雰囲気とは合わない。日... ...続きを見る

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2015/03/23 13:42
スクラップ集団(1968)
スクラップ集団(1968) 元バキュームカーの運転手(渥美清)、元ケースワーカー(露口茂)、元公園の清掃人(小沢昭一)、元医者(三木のり平)の四人は、それぞれの事情を抱えて釜ヶ崎に移り住んでいた。飲み屋であった四人は意気投合しスクラップを処理し再生する事業を始めるが、 ・ ・ ・ 野坂昭如の原作を田坂具隆監督が撮った。田坂具隆監督の遺作となった喜劇である。本作品が作られた高度成長期に馴染めなかった人達の悲哀を描きだして余りある上質の風刺劇になっている。事実上の主人公は露口茂扮するケースワーカーだろうが、底辺に生きる人... ...続きを見る

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2015/03/22 12:00
清作の妻(1965)
清作の妻(1965) 老人(殿山泰司)の妾だった女(若尾文子)は、老人が死ぬと大金を手に母の生まれ故郷に戻った。働きもしない彼女は村八分にされるが、復員して来た模範兵(田村高廣)だけは彼女に優しかった。・・・ 吉田紘二郎の原作を新藤兼人が脚本を書き増村保造監督が撮った。新藤兼人独特のねちっこい話に、増村監督の美学が上手く嵌ったという感じの作品。排他的な村人たちの態度と「生き恥を晒すよりは死してお国のためになれ」という皇軍思想には現代ではついて行けない部分も多いと思われるが、現在でも日本人の多くはこれに似たような... ...続きを見る

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2015/03/21 11:14
そこのみにて光輝く(2014)
そこのみにて光輝く(2014) 砕石場の作業員だった男(綾野剛)は、今は無職。パチンコ屋で知り合った若者(菅田将暉)の家に行く。彼の姉(池脇千鶴)は体を売って、父母(田村泰二郎、伊佐山ひろ子)の生活を支えていた。徐々に彼女に惹かれていくが、・・・ 佐藤泰志の原作を呉美保監督が撮った。家族の存在が、人間を悲しみに引きずり込む。それにも関わらず、新しい家族を作ることによって、悲しみから抜けだそうともがく。そういう主人公の一見矛盾した行動が、観客の胸を打たざるを得ない。主人公の女性の描き方が、映像で見せられると悲惨この上ないの... ...続きを見る

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2015/03/15 13:59
スプーン一杯の幸せ(1975)
スプーン一杯の幸せ(1975) 野点の席で足が痺れて立てなくなった高校生(桜田淳子)の写真を撮った男(黒沢年男)は新任教師だった。彼女は彼をバドミントン部のコーチに迎える。ある日、彼女の母親(浜木綿子)に写真のモデルに成ってもらった彼は、交通事故で亡くした婚約者の面影を見て、母親の事を好きになる。・・・ 落合恵子のベストセラーをヒントに山根成之等が脚本を書き、広瀬襄監督が撮った。桜田淳子主演のアイドル映画であるが、桜田淳子の可愛さを見せたい映画なのか、恋愛模様を描いた青春映画にしたいのか中途半端な感は否めなかった。全体の... ...続きを見る

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2015/03/12 22:11
実録三億円事件 時効成立(1975)
実録三億円事件 時効成立(1975) 競馬で借金を背負った男(岡田祐介)は、愛人(小川真由美)と共に銀行のボーナスを運んでいた車を盗み三億円を手にする。彼はその金で外国の種馬のオーナーとなり、儲けようと考えるが、彼に目をつけた刑事(金子信雄)に、目をつけられ、別件逮捕されてしまう。 ・ ・ ・ 清水一行の原作を石井輝男監督が撮った。「三億円事件」の時効が成立する直前に封切られた映画で、公開当時は結構話題になった。それまでも、巷では犯人像について色々な噂が飛び交っていたので、それに対する一つの答えとして面白く見える映画だった事は... ...続きを見る

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2015/03/09 12:39
ジャズ大名(1986)
ジャズ大名(1986) 南北戦争が終わり、解放された黒人たち(ロナルド・ネルソン等)は、騙されて乗った香港行きの船が難破し、東海道に面した小さな藩の領内にたどり着く。時あたかも黒船来航によって開国を迫られている難しい時期。黒人たちは軟禁状態にされるが、好奇心の強い藩主(古谷一行)は彼らが楽器を持って演奏すると聞き、会いたくて仕方がない。 ・ ・ ・ 筒井康隆の原作を岡本喜八監督が撮った。誰もが気楽に楽しむことが出来る小品である。只、そこには社会の権力闘争など笑い飛ばしてしまえという、岡本監督の反逆精神が随所にちり... ...続きを見る

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2015/03/07 11:00
シャニダールの花(2012)
シャニダールの花(2012) ごく少数の女性の胸に花が咲くという現象が起こっていた。その花の研究をする施設の新人スタッフ(黒木華)は先輩の研究者(綾野剛)と共に、その花の提供者(伊藤歩、山下リオ等)のケアに当たっていた。やがて彼女の胸からも花の芽が生えて、 ・ ・ ・ 石井岳龍監督作品。同じ監督の「水の中の八月」の続編といったところだろうか。大きな自然の中では人間もその一部に過ぎないという分かり易いメッセージを内包している。人間を滅ぼすものとして存在しているかのように思われる花であるが、主人公の女性はその花である自分の... ...続きを見る

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2015/03/06 15:41
総長の首(1979)
総長の首(1979) 昭和初期、浅草の花森組は全国に縄張りを持つ関東侠友会に縄張りを荒らされていた。ところが、花森組配下の血桜団のチンピラ(清水健太郎、ジョニー大倉、三浦洋一)が侠友会配下の小池組の構成員を殺し、その報復として花森組の代貸(小池朝雄)が殺されたことで、抗争は深まっていく。そんな時に、満州から代貸の弟(菅原文太)が帰ってくる。・・・ 神波史男脚本、中島貞夫監督作品。ヤクザ映画の形を借りているが、青春映画としての色合いが強い。主人公も、関東大震災孤児なのだが、社会全体が大震災からの復興途上にある不安... ...続きを見る

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2015/03/05 07:58
昭和残侠伝 死んで貰います(1970)
昭和残侠伝 死んで貰います(1970) 料亭の息子(高倉健)は、ヤクザになり服役中だった。その間に父(加藤嘉)と妹(永原和子)が亡くなり、料亭は盲目の義母(荒木道子)と板前(池部良)で切り盛りしていた。出所後、自分の正体を義母に隠して板前として働くが・・・ シリーズ第七作。マキノ雅弘監督作品。シリーズもここまで色々と作られて来ると、観客が観たがっているシーンを羅列しているだけという印象は免れない。自分の料亭が敵対するヤクザに乗っ取られそうになるので、堅気になろうとしていた主人公と板前が乗り込んでやっつける話だが、本を正せば、そん... ...続きを見る

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2015/02/22 14:58
少年メリケンサック(2009)
少年メリケンサック(2009) レコード会社の新人発掘を担当している契約社員(宮崎あおい)は、コンピュータの動画でパンクロックバンド「少年メリケンサック」を発見し、社長(ユースケサンタマリア)に報告する。早速、メンバー(佐藤浩市、木村祐一、田口トモロヲ、三宅弘城)を訪ねるが、彼らはもう既に解散しており、音楽活動を出来る様な状態ではなかった。しかし、ライブ公演が開かれることが決定し、彼らをどうにか説得し、再結成させるが、 ・ ・ ・ 宮藤官九郎監督作品。人情物語なのかコメディなのか中途半端な感覚が残ってしまう。制作陣の狙い... ...続きを見る

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2015/02/10 10:55
色即ぜねれいしょん(2009)
色即ぜねれいしょん(2009) 京都で父母(リリー・フランキー、堀ちえみ)と暮らす高校生(渡辺大知)は、ロックに興味はあるものの何の取り柄もない文科系男子。夏休みに友人達(森田直幸、森岡龍)と共に隠岐の島に行き、ユースホステルに泊まる。そこで、全共闘崩れの男(峯田和伸)や女子大生(臼田あさ美)と知り合い、少しずつ変わっていく。 ・ ・ ・ みうらじゅんの原作を田口トモロヲ監督が撮った。原作がみうらじゅんの自伝的な小説なので、同じ時代に青年期を迎えた人にとっては、似たような経験があり、非常に面白く観える。ただ、これが現代の... ...続きを見る

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2015/02/09 17:02
地獄の掟に明日はない(1966)
地獄の掟に明日はない(1966) 長崎の暴力団、山崎組と権藤組は競艇場の利権を巡って対立していたが、顧問弁護士(三国連太郎)が間に入り手を結ばせる。そんな中、山崎組の代貸(高倉健)は女(十朱幸代)と知り合う。しかし、山崎組はその女の弟(串田和美)に八百長を行うように脅す。 ・ ・ ・ 高岩肇他の脚本を降旗康男監督が撮った。ヤクザ映画なのか恋愛物語なのか非常に中途半端な作品である。どちらかというと、ヤクザ映画の色合いが強いのだが、顧問弁護士も含めて、対立する二つの組の性格が似ていて、主人公も悪役の片棒を担ぎ続けているので、最... ...続きを見る

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2015/01/21 17:25
狙撃(1968)
狙撃(1968) あくまでも冷徹で腕がたつ狙撃手(加山雄三)は射撃練習場でファッションモデル(浅丘ルリ子)と出会う。お互いの持つ自分とは異なった魅力に二人は惹かれていく。しかし金塊強奪事件に巻き込まれた彼は殺し屋(森雅之)に狙われる身となり・ ・ ・ 永原秀一の脚本を堀川弘通監督が撮った。加山雄三を主役に据えたシリーズの第一作。面倒くさい心理描写や背景の説明などを省略して、あくまでもアクションを中心に楽しめる映画として作られている。その為、銃器の細かい説明がなされており、マニアにとっては嬉しい作品だろう。又... ...続きを見る

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2015/01/18 14:49
新・喜びも悲しみも幾歳月(1986)
灯台守の夫婦(加藤剛、大原麗子)は、転勤前日に夫の父(植木等)が訪ねて来て、てんやわんやである。そんな折、自殺志願の女(紺野美沙子)と落ち合い、彼女も一緒に転勤の旅に付き合う。 ・ ・ ・ 木下恵介監督作品。勿論、「喜びも悲しみも幾歳月」の続編として作られた作品であるが、趣は前作とはかなり異なっている。描いている時代が異なるので当然なのかもしれないが、前作が灯台守の仕事の過酷さと夫婦の愛情を軸に展開していたのに対し、この作品では親子や仕事仲間との触れ合いも描かれており、全体として明るいタッ... ...続きを見る

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2015/01/16 17:27
昭和残侠伝 血染めの唐獅子(1967)
浅草の鳶職の頭(高倉健)は、ヤクザの親分(河津清三郎)と、その一家の競争入札での不正を見抜き、博覧会の工事の総元締めを引き受けた。しかし、ヤクザは様々な手段を用いて、工事の妨害を仕掛けてきた。 ・ ・ ・ 昭和残侠伝シリーズの四作目。鈴木則文脚本、監督はマキノ雅弘。主人公は一応堅気の鳶職人であるが、その割にお約束どおり、背中一面に刺青を彫っており、「殴り込み」に行くとか行かないとかどう見ても、ヤクザにしか見えない。監督が佐伯清からマキノ雅弘に変わって、より娯楽色の強い群衆劇に生まれ変わった... ...続きを見る

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2015/01/14 14:46
人生劇場飛車角(1963)
渡世人の飛車角(鶴田浩二)はおとよ(佐久間良子)との結婚を控えていたが、一宿一飯の恩義から人を殺し三年間の務所暮らしを送る。その間におとよは飛車角の弟分の宮川(高倉健)と所帯を構える。出所した飛車角は吉良常(月形龍之介)を頼って三州吉良に移り住み、新しい生活を始めるが・ ・ ・ 沢島忠監督作品。いわゆる東映の任侠映画第一作である。この作品がヒットしたので、以降次々と任侠映画が作られることになる。そういう意味では記念すべき作品であるが、以後の任侠映画とは異なり、あくまでも人間の心情の機微をし... ...続きを見る

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2014/12/11 11:16
昭和残侠伝(1965)
終戦後、浅草の露天商を仕切ってきた神津組の親分(伊井友三郎)は、勢力を伸ばしてきた新興ヤクザに射殺される。跡目に指名した組員(高倉健)が復員して来た。彼は、様々な妨害を受けながらも懸命に露天商のために奔走するが・・・ 「昭和残侠伝」シリーズの第一作。監督は佐伯清。本シリーズの他の作品と異なり、終戦後を舞台にし、昔ながらの侠客道が滅びていく様を描いている。主人公達は時代の流れに付いていけない不器用な人間である事を自覚しながら生きている。冷静に見ると悪役として描かれている新興ヤクザの方が上手に... ...続きを見る

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2014/12/03 23:10
世界の中心で、愛をさけぶ(2004)
朔太郎(大沢たかお)の婚約者(柴咲コウ)は、亡くなった朔太郎の高校時代の恋人(長澤まさみ)のテープを偶然見つけ、それを手に高松に行く。追いかけて行った朔太郎はそこで恋人との欠けがえのない思い出を反芻する。 ・ ・ ・ 片山恭一の原作を行定勲監督が撮った。純愛物とか難病物とか言われる類の作品に思われがちだが、この作品の特徴はそういう要素を含みつつ、自らの過去を清算しなければいけない主人公の気持ちに焦点を当てようとしている所である。若い時にどんなに夢中になったことであれ、時が経てば忘れてしまう... ...続きを見る

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2014/11/28 18:15
上京ものがたり(2013)
田舎から上京してきた美大生(北乃きい)は、生活も苦しく成績も芳しくなかった。友達から紹介されたホステスの仕事を始めるが、なかなか慣れない。そんな時、そこで知り合った男(池松壮亮)が部屋に転がり込んでくる。 ・ ・ ・ 西原理恵子の原作を、森岡利行監督が撮った。市井に生きる、極普通の人間達の苦悩や小さな喜びをそのまま表現してくれる映画というのは、実はあまり無いのかもしれない。そういう狙いの作品でも、最後には妙に説教臭くなったり、押し付けがましかったり、そういう映画が殆どである。しかし、この映... ...続きを見る

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2014/11/17 17:43
渋谷物語(2005)
特攻隊の生き残りとして復員してきた安藤昇(村上弘明)は渋谷の闇市で、旧来のヤクザなどと抗争を繰り広げ、やがて大きな組織を作り上げていく。 ・ ・ ・ 安藤昇の自伝を元に石松愛弘等が脚本を書き、梶間俊一が撮った。実録物のヤクザ映画というよりは、一人の人間の姿を通して日本の戦後史を描いた力作である。日本海軍最後の特攻兵器と言われた「伏龍」作戦の当事者であった安藤昇が敗戦という現実の中で、自分の戦後にケリをつけていく話である。国家の為に一度は捨てた命なのだから、という言葉が随所に現れ、主人公の思... ...続きを見る

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2014/11/10 15:55
青春の構図(1976)
亡くなった両親が経営していたガソリンスタンドを切り盛りしている女子大生(岡田奈々)は大学のバスケットボール部のキャプテンでもあった。彼女に親切にしてくれる同級生(加納竜)の事が気になるが、彼は高校時代のバスケットボールの仲間であった富豪の家の娘(早乙女愛)の家に住み込み、自分の貧乏な境遇から逃れようとしていた。・・・ 曽野綾子の原作を石森史郎が脚色し広瀬襄監督が撮った。岡田奈々、早乙女愛、秋野暢子、加納竜、森田健作等テレビを中心に当時売り出し中だったアイドルをある意味贅沢に使った青春映画。... ...続きを見る

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2014/10/21 08:49
世界大戦争(1961)
アメリカの雑誌記者の運転手(フランキー堺)は、妻(乙羽信子) 、船員(宝田明)と結婚を誓い合っている娘(星由里子)等と幸せな生活を送っていた。そんな折、朝鮮半島での軍事衝突で小型核弾道弾が使われ、連合国側と同盟国側との軍事衝突が近づいていた。 ・ ・ ・ 八住利雄、馬渕薫の脚本を円谷英二特撮監督、松林宗恵監督で撮った。所謂「キューバ危機」を翌年に控えた冷戦真っ只中の時期に作られた作品。本当にこの時代は全世界が核戦争に何時巻き込まれてもおかしくないという危機感に溢れていた。第二次世界大戦の記... ...続きを見る

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2014/10/20 10:29
人生、いろどり(2012)
徳島県の山奥にある上勝町の農協職員(平岡祐太)は、料理に添えられている「つまもの」と言われる葉っぱを売る事を思い付き、皆に提案する。賛成したのは食料品屋を営む未亡人(富司純子)と友人(吉行和子)だけだった。・・・ 上勝町で実際にあった話を基に御法川修監督が撮った。いくら年をとっても、いや年をとったからこそ自分の居場所を見つける事は難しいのかもしれない。この物語の主役は女性それも年老いた女性である。昔からの風習の残る山村でひたすら夫の手助けをしてきた女性達がふとしたはずみで自立するきっかけを... ...続きを見る

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2014/10/07 18:16
忍ぶ川(1972)
兄弟を次々と自殺で失った過去を持つ学生(加藤剛)は、 「忍ぶ川」という料亭で働く女(栗原小巻)と知り合う。彼女に惹かれた男は徐々に親しくなっていき、彼女の生まれ故郷である深川に一緒に行くが彼女にも暗い過去があった。・・・ 三浦哲郎の原作を熊井啓監督が撮った。原作の持つ情感をそのまま映像化しようとした監督の狙いが見事に成功した作品である。全編モノクロ画面で押し通し、当時主流だったワイドスコープを敢えて使わず静謐で落ち着いた画面で押し通している。主人公の独白で話の流れを引っ張っていくスタイルも... ...続きを見る

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2014/09/30 16:58
十八才、海へ(1979)
東京の予備校生,敦夫(永島敏行)と佳(森下愛子)は、鎌倉の海で暴走族のリーダーとどちらが先に海で溺れるかという勝負をしている同じ予備校生の英介(小林薫)を見かける。 二人もそれを真似するが、近所の老人(小沢栄太郎)に救われる。・・・ 中上健次の原作を田村孟が脚色し藤田敏八監督が撮った。筋書きの上では、英介が主人公なのだが、映画は不毛な心中ごっこを続ける敦夫と佳が中心になっているので、何処を観れば良いのか分からなくなってしまう。父親(鈴木瑞穂)との葛藤に悩む英介がどうしても二人の心中ごっこに... ...続きを見る

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2014/09/23 16:13
ザ・レイプ(1982)
恋人(風間杜夫)と別れ、帰宅途中で女(田中裕子)は男(伊藤敏八)に強姦される。警察に連絡した彼女は、裁判の中で昔の恋人(津川雅彦)の事まで切りだされ、・・・ 落合恵子の原作。監督は東陽一。強姦の被害者のはずの女が、裁判を通じてどんなに傷ついていくかを追った社会派の作品である。主人公の女性がうける強姦による精神的ショックとその後の裁判の過程での屈辱感は、男性の私が観ていても悲痛な場面の連続である。それに対して、結局周囲の人間たちは何の力にもなれなかった。恋人にすら最後には愛情を疑われてしまう... ...続きを見る

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2014/09/12 12:12
さまよえる脳髄(1993)
頭部に大怪我を負った刑事(神田正輝)は、その日から右脳と左脳が独立した人格として動くようになっていた。彼の恋人の精神科医(高島礼子)は、婦女暴行犯(塩屋俊)の精神鑑定をしていた。・・・ 逢坂剛の原作を萩庭貞明監督が撮った。心理サスペンスとしてはなかなか面白い。実際の脳梁分離症の患者さんがこういう症状を見せることは有り得ないので、誤解を招く危険性は有るが、人間ならば誰でも持っている殺人衝動という物を分り易く観せてくれている。只、原作の設定が複雑なので、主人公の過去の心の傷などが、映像としては... ...続きを見る

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2014/08/29 22:08
下妻物語(2004)
下妻でロリータ・ファッションに凝っている少女(深田恭子)は、ひょんな事からヤンキー娘(土屋アンナ)と知り合う。悉く意見の対立する二人だったが奇妙な友情が芽生え始める。・・・ 嶽本野ばらの原作を中島哲也監督が撮った。個性的な二人の友情物語をテンポの良い演出で飽きずに楽しませてくれる。二人の少女の信念に基づいた行動は清々しい。正に幼いながらも「自立した女性」である。こういう生き方をしていれば怖いものはないんだよ、と背中を押してくれる作品として支持されたのだと思う。 土屋アンナが女優デビュー作... ...続きを見る

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2014/08/26 16:24
十三人の刺客(1963)
明石藩藩主(菅貫太郎)の暴君ぶりは目に余るものがあった。時の老中(丹波哲郎)は、御目付役(片岡千恵蔵)に藩主暗殺を命ずる。そうして集められた十三人(嵐寛寿郎、西村晃、里見浩太朗等)は、江戸からの参勤交代途中の美濃国の宿場で待ち伏せる。・・・ 池上金男(後の作家池宮彰一郎)の脚本で工藤栄一監督が撮った。文句なく男達が格好良い。武士と言っても名ばかりで人を切ったこともないという男達が突然武士の名誉を賭けて生命を危機に晒さなければならなくなる。その事の是非は兎も角、その運命を受入て立ち向かってい... ...続きを見る

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2014/08/19 10:16
時代屋の女房(1983)
古道具屋「時代屋」を営む男(渡瀬恒彦)の所へ、若い女(夏目雅子)が猫とともに転がり込んでくる。何も聞かず一緒に暮らし始めるが、時折、女は若い男(沖田浩之)と共に家を出て行く。・・・ 村松友視の原作を森崎東監督が撮った。女性の掌で弄ばれる、そしてそれを楽しんでいる男達の群像劇である。主人公、喫茶店のマスター(津川雅彦)、クリーニング屋の主人(大坂志郎)、居酒屋の亭主(藤木悠)、体育教師(平田満)等全ての登場人物が女性によって踊らされて、又日常生活に戻っていく。その有り様はこうやって観せられる... ...続きを見る

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2014/08/10 13:24
四季・奈津子(1980)
博多に住む奈津子(烏丸せつこ)は、四人姉妹(佳那晃子、影山仁美、太田光子)の次女。上京して、カメラマンのヌードモデルになり、その写真が雑誌に掲載されてから彼女の人生は動き始める。・・・ 五木寛之の原作を東陽一監督が撮った。敢えて脚本は作らず、ダイアログライターだけを置いて原作を土台にシーン毎にイメージをふくらませて撮っていくという手法が取られたらしい。一種の実験映画である。出てくる俳優も主演の烏丸せつこを始めこの時点では演技慣れしていない人も多く、逆に新鮮味に溢れた画面で、印象的な作品に仕... ...続きを見る

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2014/07/07 11:55
死に花(2004)
同じ老人ホームに暮らす五人(山崎努、青島幸男、谷啓、松原智恵子、宇津井健)は、死んだ同居人(藤岡琢也)のノートの中にあった銀行の地下に穴を掘り、金を奪うという計画を実行に移す。・・・ 太田蘭三の原作を犬童一心監督が撮った。老人問題とか何とか難しいことを考えて見るよりはコメディーとして気楽に観て楽しめる一本。若い人はどうだか分からないが、老人たちがリスクを冒してまで犯罪に走る気持ちは本当によく理解出来る。自ずと応援しながら観てしまうので本当に爽快な気分になる。それだけでも、傑作と言えよう。老... ...続きを見る

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2014/07/03 20:25
青春デンデケデケデケ(1992)
香川県観音寺市、高校一年生の少年(林泰文)は、ロック好き。同級生三人(大森嘉之、浅野忠信、永堀剛敏)を誘って、バンドを結成するが・・・ 芦原すなおの直木賞を受賞した原作を石森史郎が脚色し、大林宣彦監督が撮った。如何にも、自主制作映画から出発した大林監督らしさが全面に溢れている。自然光にこだわり、手持ちのカメラを駆使した画面は、同級生の姿をリアルタイムでカメラで追っているかのようで、面白く仕上がっている。手を伸ばせば主人公に届きそうな感覚で親しみを持って観ることが出来る。 俳優の演技もそれ... ...続きを見る

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2014/07/01 17:07
沙耶のいる透視図(1986)
ビニ本のカメラマン(名高達男)は、編集者(土屋昌巳)に若い女性(高樹沙耶、現益戸育江)を紹介される。彼女が忘れていったスケッチブックにケロイドで覆われた男性器の絵を発見し、興味を持つが、編集者と彼女の間には深い秘密があった。・・・ 伊達一行の原作を石井隆が脚本にし、和泉聖治が撮った。多くのポルノ映画を撮ってきた二人の共同作業らしく、熟れたシーンの連続で流石である。 只、あまりに三人のみを中心に話が進みすぎていて、女性と編集者の背負っている「宿命」のようなものが説明不足になっているのが何と... ...続きを見る

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2014/06/25 21:50
実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(2007)
「総括」と称して身内同士でリンチ殺人を行った後、「浅間山荘」に籠城して銃撃戦を行った「連合赤軍事件」。その一部始終を追った。 若松孝二監督作品。「光の雨」とは異なり、あくまで武力闘争を志向する「連合赤軍」の成り立ちから「浅間山荘」での敗北までをドキュメンタリータッチで描いている。祖のため、三時間強という長い映画になっているが、その長さを感じさせない緊迫感溢れる作品である。中心として描かれるのは、山岳アジトでのリンチ殺人事件。「革命」という極めて社会的な運動の一翼を担うことを目指していたはず... ...続きを見る

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2014/06/23 11:29
しとやかな獣(1962)
団地暮らしの元海軍中佐(伊藤雄之助)と妻(山岡久乃)は、娘(浜田ゆう子)が愛人(山茶花究)から貰う金と息子(川畑愛光)が勤め先の芸能プロから使い込んだ金で暮らしていた。ある日、芸能プロの社長(高松英郎)が会計係(若尾文子)と歌手(小沢昭一)を連れて怒鳴りこんでくるが・・・ 新藤兼人の脚本を川島雄三監督が撮った。全編、主人公一家が住む団地の一室のシーンであり、舞台を見ているような気分である。そこを様々なアングルから人物たちを舐めるように撮っていく。只、その間に二箇所ほど階段を登り降りしながら... ...続きを見る

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2014/06/10 17:21
さよなら渓谷(2013)
奥多摩の小さな町の実母による児童殺害事件に巻き込まれた平凡な夫婦は、十五年前に起きた集団暴行事件の被害者(真木よう子)と加害者(大西信満)だった。・・・ 吉田修一の原作を大森立嗣監督が撮った。事件の被害者と加害者の愛情関係を描く物語というのは、曽野綾子の「片隅の二人」とか、色々とあり、珍しい設定ではない。只、この作品では周囲の人間との関係を希薄にし、二人の心情のみをクローズアップしていく事で、この設定の違和感を観客に納得させようとしているが充分に成功しているとは言い難い。 冒頭に、夫婦の... ...続きを見る

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2014/05/29 16:41
少年H(2013)
洋服の仕立て屋(水谷豊)の息子、名前のイニシャルからHと呼ばれる少年(吉岡竜輝)は、聡明な父と敬虔なクリスチャンの母(伊藤蘭)の影響を受け、育っていたが、徐々に戦時色が濃くなる中、そういう風潮に疑問を持ちつつ、周囲の人を思いやりながら逞しく育っていく。 妹尾河童の原作を降旗康男監督が撮った。戦争に対する受け止め方は当時でも家庭によって全く異なっていたのだろう。この映画の主人公の家庭のように日頃から外国人と付き合いがあった家庭では大人たちはこの戦争の無謀さに気付いていたのかもしれないし、家の... ...続きを見る

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2014/05/26 09:28
青春の殺人者(1976)
スナック店長(水谷豊)は、ふとしたことから父母(内田良平、市原悦子)を刺殺する。店を一緒にやっている幼馴染の女(原田美枝子)と共に、死体を海に沈め逃亡しようとするが・・・ 中上健次の原作を長谷川和彦が撮った。親殺しを扱っているので、派手な映画になっているが、家族や恋人から自由になろうとする若者の悪足掻きを見せられる。ある年齢までの人にとって、切実な問題なだけに、現代でも共感する人も多いと思う。只、時代の影響か、監督の趣味か、成田闘争とオーバーラップさせているかのような筋書きなので、その辺り... ...続きを見る

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2014/05/22 16:14
白い船
島根半島の先端にある小さな小学校に赴任してきた若い女教師(中村麻美)は、授業中に海を見つめている少年(濱田岳)の事が気になる。やがて、彼が見ているのが沖合を通るフェリーであることを知った彼女は、学校の皆にこのフェリーの船長に手紙を出そうと提案する。そこから、小学校の生徒とフェリーの乗組員との交流が始まる。・・・ 島根県平田市(現出雲市)の塩津小学校で実際にあった話を元に、錦織良成監督が撮った。たった一人の子供の小さな発見から町全体を包み込むドラマが生まれる。大人数の小学校では考えられない話... ...続きを見る

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2014/05/12 18:16
讃歌(1972)
谷崎潤一郎の「春琴抄」を新藤兼人監督が映画化した作品。春琴抄は何度も映画化されているが、この特殊な世界を田中絹代や山口百恵を使って一般受けする映画にしようとするのはどだい無理な話。原作に忠実に撮ったら、ほらこんな変な映画になりましたという感じ。 この映画では原作以上に、二人の関係を冷徹に見ているのが特徴になっている。それを象徴するのが繰り返し現れる「廁」のシーン。つまり、盲目の春琴(渡辺督子、後渡辺とく子)が大小便をどうやってするのか、それを佐助(河原崎次郎)がどういうふうに世話をするのか... ...続きを見る

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2014/05/12 15:26
時雨の記(1998)
先代社長の葬儀の場で二十年ぶりに若い頃見初めた女性(吉永小百合)と再開した建築会社の専務(渡哲也)。彼は、今は未亡人となって鎌倉でひっそりと暮らしている彼女の家に何回も訪ねて行く。・・・ 中里恒子の原作を澤井信一郎監督が撮った。原作は有名な恋愛小説。その持っている男女の恋愛感情の機微を全て映像化するというのは至難の業、と言うよりは無理な注文であろう。ならばと言うことで、美しい日本の自然の風景をバックに主人公の二人を美しく見せることに全精力を傾けた感のある映画。鎌倉、京都の絶景ポイント、それ... ...続きを見る

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2014/05/09 16:18
進めジャガーズ敵前上陸(1968)
金の密輸団の取引現場に居合わせたジャガーズのシン(岡本信)は、ホテルのボーイ(伊東四朗)と共に、密輸団(内田朝雄、三波伸介、戸塚睦夫等)に追われることとなる。・・・ グループサウンズの全盛期に数多く作られたGS映画の一本。ジャガーズはピンチヒッターだったそうで、出演した映画はこれ一本である。見終わったらGSの歌しか覚えていないというような映画が多い中で、これはまっとうな喜劇に仕上がっている。 脚本が小林信彦、監督が前田陽一という誠に贅沢な映画というか、これ以上ないと言っても良いスタッフだ... ...続きを見る

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2014/05/08 17:32
すーちゃん まいちゃん さわ子さん(2012)
カフェ店員のすーちゃん(柴咲コウ)と一般企業の営業職のまいちゃん(真木よう子)と在宅のウェブデザイナーのさわ子さん(寺島しのぶ)は十数年来の友人。三人共に様々な問題を抱えているが・・・ 三人の女性が、似たような問題を抱えていながら、夫々に大人らしく異なった解決法を見出していく。その等身大の姿に惹かれていく映画。主人公の三人が、お互いの生き方に干渉し合うということがないのは映画としてはルール違反のような気がするが、それはそれで現代社会のありようを映し出しているのだろう。所々に美味しそうな料理... ...続きを見る

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2014/05/07 10:23
早春物語(1985)
写真部の作品展に出品する作品を撮っていた女子高校生(原田知世)は、商社マン(林隆三)と出会う。丁度、父(田中邦衛)に再婚話が出て悩んでいた時、ふとしたきっかけで、彼が昔の亡母の恋人で彼女を捨てた過去を持つ男であることを知り・・・ 赤川次郎の原作を澤井信一郎が撮った。単純なアイドル映画だが澤井監督の腕によってなかなか味わい深い逸品になっている。大人の世界を垣間見せられてしまった高校生の戸惑いが率直に表現されていて、誰が見ても共感しやすいのではないだろうか。 主演の原田知世はともかく、友人役... ...続きを見る

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2014/05/04 21:44
その前夜(1939)
大繁盛の池田屋の前の小さな宿屋、大原屋は、長逗留する絵師(河原崎長十郎)が居るばかり。主人(助高屋助蔵)は池田屋の主人と将棋に明け暮れる毎日。長男(中村翫右衛門)は新選組の隊士達を相手に洗濯屋の商売を始める。長女(山田五十鈴)は藝妓として奉公に出ているが、絵師の顔を見に度々帰ってくる。次女(高峰秀子)は、新選組の若い隊士(市川扇升)に恋心を抱いている。そんな折、絵師の下に長州武士の奥方(千葉早智子)が訪ねてくる。彼女を探しに新撰組が訪ねてきたのは、本格的に池田屋を襲う前夜であった。 山中貞... ...続きを見る

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2014/04/13 21:53
十五歳 学校W(2000)
登校拒否の中学生(金井勇太)は、屋久島を目指し、ヒッチハイクの旅に出る。トラックの運転手(赤井英和、麻実れい)や満州帰りの老人(丹波哲郎)に出会いながら、大切な物を見つけていく。 山田洋次監督の「学校」シリーズ最終作。ロードムービーにして少年の成長物語。よくある話であるが、実に味わい深い逸品になっている。 主人公以外の登場人物が魅力的である。家出に失敗した過去を喋ってくれる運転手(赤井英和)、同じく不登校の息子を持つ運転手(麻実れい)、シベリアで戦死した戦友たちのことを思いながら屋久島で... ...続きを見る

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2014/04/11 17:30
三大怪獣 地球最大の決戦(1964)
日本に来る途中で飛行機が爆発して死んだはずの某国の王女(若林映子)そっくりの女性が金星人と名乗り、怪獣の復活等、次々起こる地球の危機を予言する。その護衛に当たる刑事(夏木陽介)は、精神医学の権威(志村喬)の下に連れて行くが、そこで、ゴジラとラドンが格闘を始める。 ゴジラシリーズの五作目。この作品からキングギドラが登場し、ゴジラもラドンも宇宙から地球を守るヒーローになっていく。同時に、特撮映画が真に子供向けの物として意識して作られ始めた作品と言って良いのかもしれない。金星人がラドンの登場を予... ...続きを見る

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2014/03/26 18:13
セックス・チェック 第二の性(1968)
往年の名スプリンター(緒形拳)は、コーチを頼まれた会社の女工の中に素質を持った娘(安田道代、現大楠道代)を見出し、付きっきりで特訓する。しかし、医師から半陰陽と診断される・・・ 寺内大吉の原作を増村保造が撮った。 何とも変な作品である。増村監督の映画というのは登場人物が過度に戯画化されたものが多いのだが、この作品はその典型のようなもの。一旦、半陰陽と診断された娘がコーチと性交を続ける内に真の女性になるなどというのは漫画の世界以外の何物でもない。まあ、そういう所も堂々と映像化していくのが彼... ...続きを見る

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2014/03/24 21:36
禅 ZEN(2009)
幼くして母(高橋恵子)と死別した道元(中村勘太郎・現勘九郎)は、宋に渡り、如浄禅師(鄭天庸)のもとで修行を積み悟りを開いて、帰京する。その教えを説こうとするが、比叡山からの弾圧を受ける。それでも粘り強く教えを説き続ける道元だった。 宋に渡ってからの道元の半生を高橋伴明が脚本・監督した映画。後の日蓮や親鸞に比べると一般的には認知度の低い道元だが、彼の教えは、現在の日本の禅宗の基礎を成した存在として忘れてはならない人。その中心の教え、「只管打坐」を中心テーマに作られている。ひたすら座禅をするこ... ...続きを見る

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2014/03/14 20:55
上海バンスキング(1984)
夫(風間杜夫)に騙されて上海でジャズシンガーとして働くこととなった女性(松坂慶子)は、ジャズ好きの仲間たちに囲まれて楽しい日々を送る。しかし、戦争の激化とともに皆離れ離れになっていく。 自由劇場で吉田日出子が主演を務めた舞台を深作欣二が映画化した作品。これとは別に自由劇場の串田和美が監督した映画もあるそうでそちらが好評なのだが、残念なことにまだ未見。 この映画は、監督、キャスト共に「蒲田行進曲」と類似していて、公開当時は比べると見劣りする、と言う人が多かったが私にとってはこの映画も結構面... ...続きを見る

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2014/02/23 21:32
さよならCOLOR(2005)
独身中年の飲み屋の女将(中島唱子)を愛人に持つ少しだらしない勤務医(竹中直人)のもとに高校時代の同級生で初恋の人(原田知世)が子宮癌で入院してくる。しかし、彼女は彼のことを覚えてないと言う。必死に彼女にかかりきりになる彼だったが、彼自身も末期の肝臓癌だった・・・ 竹中直人主演、監督という映画。彼の持ち味と言ってしまえばそれまでなのだが、扱っているテーマや全体の筋書きに対して落ち着きのない映画だなーーと思わせてしまうシーンが多すぎる。主演の竹中直人のオーバーアクションには辟易とした人も多かっ... ...続きを見る

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2014/02/22 17:46
ジョゼと虎と魚たち(2003)
足が不自由で祖母(新屋英子)と二人でひっそりと暮らしている女性(池脇千鶴)とごく普通の遊び好きな大学生(妻夫木聡)との出会いから別れまでを描く。 一種のお伽話として観れば良いのかもしれないが、冒頭の主人公が乳母車に乗っている図は現代では想像し難い。いくら何でも車椅子ぐらいは手に入れているだろう。良し悪しはともかく、障害者の存在を「座敷牢」に隠し通せる世の中ではなくなっているのだから。障害者を扱う映画を制作するに当たり、何の予備知識も入れなかったのだろうか?大学生の側の設定がやたらとリアリテ... ...続きを見る

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2014/02/21 17:56
しあわせのパン(2012)
東京から北海道の田舎町に移り住んだ若夫婦(大泉洋、原田知世)がパンカフェ兼ペンションを経営している。そこに来る様々な客との触れ合いを描く。 「かもめ食堂」以来、こういう雰囲気のゆったりした映画が多く公開されるようになったが、この映画に関しては、はっきり言ってその意図が失敗している。ここまで何も説明しないのは観客に対してあまりに不親切である。この主人公夫婦の過去に何かあってそれを吹っ切れずにいることだけは分かるが、そのヒントが非常に分かりづらい。それを説明したところでこの映画の価値は全く落ち... ...続きを見る

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2014/02/16 17:58
そして父になる(2013)
六年間育ててきた息子が、小学校入学を前にして、他の夫婦の子供と出産時に取り違えていたことが判明し、息子を交換して育てることになるのだが・・・という話。 テーマは面白そうなのだが、主人公の父親のキャラクター設定が無理すぎる。こんな得手勝手な主人公には誰も感情移入しないでしょう。最初から最後まで開いた口がふさがりません。演じた福山雅治をはじめ母親役の尾野真千子、相手の夫婦役のリリー・フランキー、真木よう子、皆さん熱演してらっしゃるだけ、この無茶な脚本が残念でした。一度、真剣に子供を育ててみて、... ...続きを見る

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2014/02/05 16:17
将軍家光の乱心 激突(1989)
次男を次期将軍にするために、長男竹千代(茂山逸平)を暗殺しようと長男家光(京本政樹)は江戸城への出仕を命ずる。その道中、暗殺をしようとする追手と守ろうとする石河刑部(緒形拳)を頭とする七人の凄腕浪人たちの戦いを描く。 とにかく、そんなに難しく考えることはない。ただひたすら、アクションを楽しめる娯楽映画の筆頭格である。ちゃんばらだけではない、火薬は使い放題だし、何故かカンフーの使い手まで出てくる。七人が一人一人個性的に死んでいく。それはもう見事なものである。特に長門裕之に至っては馬上で頭から... ...続きを見る

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2014/02/02 22:01
青春の蹉跌(1974)
学生運動をやめ、司法試験を目指す大学生(萩原健一)は家庭教師をしていた娘(桃井かおり)を妊娠させてしまうが、司法試験にも合格し資産家の伯父の娘(檀ふみ)との結婚も決まる。そんな中、堕胎を断る娘を愛しながらも雪山の中で殺してしまうという物語。 ポルノ映画の監督として有名な神代辰巳監督が石川達三の原作を得て制作した一般映画。とは言え無駄とも思われるセックスシーンが多いのは観客へのサービスといったところでしょうか。主人公の学生は、非情な野心家だがどこか投げやりで周りに流されてしまう危うさを持って... ...続きを見る

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2014/01/22 21:59
人類資金(2013)
旧日本軍が戦時中に隠しおいていた「M資金」を盗み出す計画に参加する詐欺師(佐藤浩市)とその莫大な資金の行方を描いた作品です。 M資金に関する映画は何本かありますが、これはいい映画でした。圧巻は、エンドロールに移ってから。日本国債が暴落していくボードが映ります。まさに「それでもあなたは何の行動もせずにとどまっているのですか?」という問いかけを観客に発しているようです。まさに、現金を扱う人間ではなく現金そのものが支配している感のある現在の社会、主人公が手渡そうとする現金を拒否して走り去るラスト... ...続きを見る

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2014/01/17 16:44
潮騒(1985)
三島由紀夫の「潮騒」は青山京子主演のものからはじまり、5回映画化されているが、ここで取り上げるのは2013年の時点で最後の映画化となった1885年公開の堀ちえみ主演のものである。 この映画「ホリプロ二五周年記念作品」として作られたもので、それなりの集客が期待されたものであったと思うが、公開当時もヒットせず評判はさっぱりである。 しかし、この映画、どこが失敗というものではなく、丹波哲郎、賀原夏子、岩崎加根子などの共演者もなかなか良く他の潮騒と比べても遜色ない出来になっていると思う。堀ちえみ... ...続きを見る

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2014/01/12 12:30
新幹線大爆破(1975)
あまりにも有名なアクション映画。時速80キロ以下になると爆発するという爆弾を仕掛けた犯人と国鉄・警察の攻防は本当に汗握るものがある。 しかしながら、この映画がすごいのは犯人が憎いとは微塵も観客に思わせないことだろう。沖縄出身の孤独な青年(織田あきら)、学生運動家崩れの風来坊(山本學)、多額の借金を抱え妻子にも逃げられた倒産した工場の社長(高倉健)の三人が出会ってしまう。あえて言えば出会ったことが悲劇だったのかもしれない。そして一人ひとりがなぜ追い詰められていったのかは詳しくは語られない。し... ...続きを見る

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2014/01/11 13:45

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