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zoom RSS あ・うん(1989)

<<   作成日時 : 2015/01/12 11:01   >>

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戦友(板東英二)が戻ってくるのを東京で迎えた軍需産業で儲けた金属会社の社長(高倉健)は、戦友の妻(富司純子)に思いを寄せながら、胸の奥に秘めている。戦友が神楽坂の芸者(山口美江)に入れあげているのを見かねて、自分の元に囲うのだが、妻(宮本信子)に知られるところとなって、・・・
向田邦子の原作を降旗康男監督が撮った。俳優高倉健の魅力が最大限に発揮されている一本。仏頂面とは無縁の一見、軽佻浮薄な男を演じているのだが、実にこれがよく似合う。任侠映画で長年培ってきたイメージと異なるので、違和感を抱く向きもあろうが、彼の演技を堪能できる貴重な作品として評価されるべきであろう。良い意味でも悪い意味でも、彼の存在におんぶに抱っこで作られた映画があまりに多い中で、これは周囲の俳優と対等に渡り合っている姿を観ることが出来る。そういう意味でも、長年共演してきた富司純子と演技歴の浅い板東英二が相手役なのは実に心憎いキャスティングであると言えよう。「網走番外地」でも魅せる彼の滑稽さは非凡なものが有り、それを堪能出来るだけでも実に楽しい。
原作の魅力でもあるのだが、男同士の濃密な友情を、こんなに繊細に描いた作品は数少ないと思われる。 「戦友」と言う存在がなくなった現在、こういう友情はもう存在しないのではないかと思ったりもする。子供じみているようで深いところでつながっている。誠に羨ましい限りである。
もう一つ、本作品を彩っているのが戦友の娘(富田靖子)と帝大生(真木蔵人)との恋物語である。戦時中の悲恋をどこまでも優しく見守る主人公の優しい眼差しには男の哀しい二面性を見せつけられているようで感動を禁じえない。
主人公と対照的な小心者を演じた板東英二の力演は見事。個人的にはワンシーンだけ出演する三谷昇の印象が忘れられない。



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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
あまり期待せずに時間があったので新文芸坐で見ましたが、最近の降旗監督作品ではましな方だったと思う。
驚いたのは、戦前に演劇雑誌『テアトロ』があったことで、この若い恋人たちの描き方はなかなか良いと思いました。
最近の降旗作品では
2015/01/18 17:12

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