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zoom RSS 炎上(1958)

<<   作成日時 : 2015/02/20 10:07   >>

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昭和十九年、父の遺書を携えて「駿閣寺」を訪れた青年(市川雷蔵)は、老師(中村雁治郎)の許可を得てそこに修行僧として住むことになった。かねてより、吃りにどうしようもない劣等感を感じていた彼は、変わることのない「駿閣寺」の美しさに憧れていた。終戦後、観光地化していく寺の姿や、愛人を作る老師の姿に絶望した彼は、大学で知り合った片輪の学生(仲代達矢)と知り合い付き合うが・ ・ ・
金閣寺放火事件」を題材にした三島由紀夫の「金閣寺」をもとに和田夏十が脚本を書き、市川崑監督が撮った。実際に金閣寺を燃やした犯人像と三島由紀夫が描いた犯人像は異なっている。実際の犯人像は戦後の混沌とした情勢の影響を受け、階級闘争的な意味も込めて行った犯行だと語っているが、小説で描かれた犯人像はもっぱら本人の劣等感と金閣の美しさを対比させて、人間の美意識の深淵を問うている。この映画についても、そういう意味では三島由紀夫が書いたものに近い。只、映像で見せるので吃りに悩む姿がより生々しく描かれている。物語の中盤から登場するもう一人の障害者の存在も大きくクローズアップされていく。主人公と違い、達観して生きているように見えるが、最後にはやはり劣等感に押しつぶされていく姿は悲壮に見える。炎上するシーンがクライマックスとなるこの映画で、故意にモノクロ画面で仕上げた市川監督のセンスはやはり素晴らしいものがある。
それまで、時代劇スターとして人気を誇り地位を確立しつつあった市川雷蔵が初めて挑んだ現代劇である。この作品によって演技の幅も広がり、名実ともに大スターに上り詰めた記念碑的な作品であると言えよう。歌舞伎界の大御所である中村雁治郎、新劇界のベテラン信欣三、北林谷栄が脇をしめて、新劇界の若手だった仲代達矢との二人芝居を盛り上げている。実に嬉しい作品である。



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