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zoom RSS 若い人(1937)

<<   作成日時 : 2016/10/31 23:14   >>

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ミッションスクールの教員である間崎(大日方傳)は、女学生の江波(市川春代)の情熱的な愛情に惹かれていくが、同僚教師橋本(夏川静江)の嫉妬を買うこととなり、江波を妊娠させたという噂を流される。それにショックを受けた江波はとうとう倒れてしまう。 ・ ・ ・
石坂洋次郎の出世作を豊田四郎監督が撮った。監督にとってもこれが出世作である。とても戦前に作られたとは思えない自由奔放な女性な愛情表現のあり方を描いた野心作である。若いスタッフが集まったからこそ撮れた作品であるという感が強い。
主人公の女学生は私生児であり自分の生い立ちに引け目を感じながらミッションスクールに救いを求めて通っていることは容易に想像できる。それを思いやることができた初めての男性が間崎だったと思われる。そういう危うさをはらんだ恋愛感情であったからこそ、当時の学校という枠の中では解決しきれない問題であったであろう。それに立ち向かおうとする男性教師と、それを受け入れられない女性教師という対比は現在でも古びてはいない題材であると言えるかもしれない。だからこそ、本作品は戦後になっても何回もリメイクされていく運命にある。
しかしながら、自由恋愛などまだ珍しかったこの時代に公開されたがゆえに、本作品は色褪せることなく永遠に残る名作となったのかもしれない。事実、原作者の石坂洋次郎の下には右翼団体から脅迫文が何通も届いたそうである。戦後「青い山脈」の原作者として新しい時代の価値観をリードしていった石坂洋次郎だが、戦前から続いたこういう戦いの末に勝ち取ったものである事は忘れてはいけないだろう。



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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
読んでいませんが、原作では橋本先生は、左翼的な人間なのだそうです。
後に、2本作られていて、それぞれに面白いのですが、その部分は描かれていませんね。
さすらい日乗
2016/12/21 09:20
石坂洋次郎の左翼嫌いは筋金入りだったので、この物語でも人の気持ちのわからないのが左翼というような描かれ方をしていたように記憶しています。まあ映画として作るには余分な話かもしれませんね。
戦後作られた二本の方が面白いのかもしれませんが、この時代にこんなに自由な女性を描いた作品があったことを紹介したくて書きました。
松木完之
2016/12/21 14:36

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