邦画大好き

アクセスカウンタ

zoom RSS 泥の河(1981)

<<   作成日時 : 2016/10/21 18:28   >>

ナイス ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 1

画像

大阪の河口でうどん屋を営む夫婦(田村高広、藤田弓子)の息子、信雄(朝原靖貴)は船の中で住む姉弟(柴田真生子、桜井稔)と親しくなる。両親も優しく接してくれるが、周囲の大人たちの視線は冷たい。彼らの母親(加賀まりこ)がそこで売春をしていることを知っているからである。 ・ ・ ・
宮本輝の原作を小栗康平監督が撮った。小栗監督のデビュー作である。時代は昭和三十年代前半、高度成長期にささしかかりつつある時期である。本作品の中にも「もはや戦後ではない」とか「太陽族」とかいう言葉が印象的に挟まれている。しかし、主人公の父親はシベリアから復員してきた過去を持っており、未だに死に近しいところで生活している。冒頭で馬車ひきの男(芦屋雁之助)があっさり事故で死ぬのだが、それを見た父親は「こんな死に方をするのだったら戦争で死んだほうがよかったと思っている人が大勢居るんだろうな」と語る。このシーンに象徴されるように、どの時代にも時流に乗れる人と、取り残されて底辺で暮らして行かざるを得ない人がいるのだろうが、この映画はまさに後者の人たちに対するある意味讃歌になっている。それは、大人たちの視線からではなく、子供を中心にした物語に仕立て上げたことで、彼らの持つ本質的な悲哀が上手に昇華されているからであると思われる。
勿論、この水上生活を送っている姉弟は、周囲の冷たい視線に晒されながら生活していて、一箇所に落ち着いて生活することも出来ず、学校にも行けない自分たちの境遇を甘受している訳であり、その様子は痛いほど繰り返し描かれ、目を背けたくなるほどである。おそらくこの子供達は恵まれた生活とは一生無縁に暮らしていくのだろうが、どこかでまたこういう素敵な出会いがあり、不幸せとは一概に言えないのではないかと思わせるそういう素敵な作品でもある。
三人の子役の演技が本当に素晴らしい。また、彼らを取り巻く大人達も大阪の人情をよく表しており落ち着いて面白く見える作品に仕上がっている。



にほんブログ村 映画ブログ 日本映画(邦画)へ
にほんブログ村



日本映画 ブログランキングへ





amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by  の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル





amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by  の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
ナイス
ガッツ(がんばれ!)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
私は洋画派ですが、邦画では「泥の河」がもっとも好きです。
アールグレイ
2016/10/22 04:00

コメントする help

ニックネーム
本 文
泥の河(1981) 邦画大好き/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる