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zoom RSS 男はつらいよ フーテンの寅(1970)

<<   作成日時 : 2016/10/23 18:01   >>

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久しぶりに柴又に戻ってきた寅次郎(渥美清)に社長(太宰久雄)から見合い話があった。会ってみると、知り合いの女(春川ますみ)。その女に恋人(晴乃ピーチク)が居ると分かると、東奔西走し、とらやで祝言をあげる。その費用のことでおいちゃん(森川信)と口論になり、博(前田吟)にねじ伏せられた寅次郎は、又旅へと出ていく。・・・
「男はつらいよ」シリーズ第三作。森崎東監督作品。「男はつらいよ」シリーズを見ていると、東京での話が多くて、旅に出て商売をしている間の寅次郎は、どんな生活をしているのか不思議に思うことが多々あるのだが、この作品はまさにこの旅に出ている間の寅次郎の生活を主に描いていて、この疑問に答えてくれる作品になっている。寅次郎の人物像というのは、山田洋次監督と森崎監督が話し合って作った感があるのだが、軽佻浮薄なお調子者の寅次郎の側面を山田監督がうまくとらえ、逆に森崎監督は人間の洞察力に優れた人情味あふれる寅次郎の側面を強調してみせたかったのかと思われる。
この作品では、寅次郎は人間の持つ根源的な悲しみをよく理解し、男女の間のすれ違いを見事に解決していっている。この能力は、特に寅次郎が女将(新珠三千代)に惚れて長居することになる、温泉宿での芸者(香山美子)と恋人(河原崎建三)との話に首を突っ込む場面で象徴的に発揮される。身体が不自由になってしまった芸者の父(花沢徳衛)は裏社会に生きた男である。それを知りながら娘に駆け落ちをさせる裏には裏社会の仁義を知り尽くした男の自信が垣間見える。珍しい場面であるが、よく考えれば、少年期に家出してから何十年もひとりで生き抜いてきた裏には、人には言えない経験がいっぱいあり、そこから身につけた寅次郎の卓越した世渡り術があるからこそ、寅次郎は光り輝いて見えるのである。寅次郎のこの側面をうまく山田監督が引き継いだからこそ、「男はつらいよ」は長く続いた人気シリーズになったと思われる。そういう意味では、その後の寅次郎の運命を決定づけた一作と言えよう。



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